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日本HP、2Uに最大4ノードを実装できるスケールアウトサーバー「Apollo 2000 System」

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は1日、スケールアウトコンピューティングに特化したx86サーバー「HP Apollo」において、最新モデル「HP Apollo 2000 System」を発表した。

 「HP Apollo 2000 System」は、従来のラック型サーバーを使用するデータセンターへの、シームレスな統合のために設計させたx86サーバー。従来型のラックをそのまま利用でき、2Uシャーシに最大4台の2ソケットサーバーを搭載できる高密度実装により、データセンターにおけるスペース、電力、および冷却面での課題を解決するという。

 サーバーモジュールとしては、ワークロードに最適化した2種類の「HP ProLiant XLライン」を利用。2Uシャーシ内の各サーバーノードは、電力と冷却のインフラを共有するが、構成もメンテナンス性も完全に独立している。

 具体的なサーバーノードとしては、Xeon E5-2600 v3プロセッサを2基と、16基のDIMMスロットに最大512GBのメモリを搭載可能な、1Uハーフワイドの「HP ProLiant XL170r Gen9」と、ProLiant XL170r Gen9をベースに拡張性を強化した、2Uハーフワイドの「HP ProLiant XL190r Gen9」が利用できる。後者には、Xeon PhiコプロセッサあるいはNVIDIA Tesla GPU アクセラレータを最大2枚搭載可能だ。

 ディスクについても、フロントベイの最大24本のディスクと各サーバーノードとの接続を自由に構成できる「ドライブゾーニング機能」により、各ノードのディスク数を柔軟に構成できるとのこと。

 管理面では、サーバー単位の管理を自動化するHP iLO4を標準搭載し、ラック単位の電力一括管理を実現するオプション「HP Advanced Power Manager (APM)」と、クラスターごとの一括管理を実現するソフトウェアオプション「HP Insight CMU(Cluster Management Utility)」も利用できる。

 価格は、HP ProLiant XL170r Gen9(1U×4サーバー構成時)では136万1000円(税別)から、HP ProLiant XL190r Gen9(2U×2サーバー構成時)では90万7000円(税別)から。いずれも、HDDやアクセラレータは別途必要となる。

HP ProLiant XL170r Gen9
HP ProLiant XL190r Gen9

石井 一志