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Windows 10 for Phones Technical Previewの最新ビルド「10051」公開

 米Microsoftは11日(米国時間)、Windows 10のスマートフォンバージョンとなる「Windows 10 for Phones」の新ビルド(ビルド番号10051)を公開した。今回のビルドでは、新しいWebブラウザとなるProject Spartan(開発コード名、以下Spartan)とOutlookが搭載されている。

 WebブラウザはSpartanのほか、Windows Phone 8.1でも搭載されていたInternet Explorer 11(IE11)が搭載されている。またメールクライアントとしてOutlookが搭載され、Outlookの予定表と連動する(アプリとしては、メールと予定表は分かれているが連携している)。

 このほか、以前のWindows Phoneに搭載されていたPeopleアプリも、新しいUIを持ったアプリに改良されている。

 さらに、新しいアプリスイッチャー機能が搭載された。スマートフォンの戻るボタンを長押しすれば、起動したアプリがサムネイルとして表示されるため、切り替えたいアプリのサムネイルをタッチすれば、すぐにアプリを切り替えられる。最大15個のサムネイルが表示されるため、解像度の低い液晶画面を採用している低価格機種よりも、高解像度のハイエンドモデルで使い勝手がよくなるだろう。

 また、キーボードのレイアウトの変更、ホーム画面に表示されるタイルのスケーリングを修正などが行われている。

 一方で今回のビルドでは、Office Hubが削除されている。これにより標準状態では、Word、Excel、PowerPointなどのデータを開くことはできない。リリース時には、Office Hubではなく、Universal App版のMicrosoft Officeがバンドルされる予定だ。

 なお、このビルドにおける問題点としては、SDカードにインストールされているいくつかのアプリが、起動に失敗することが挙げられる。この場合はアプリをアンインストールして、再度インストールする必要がある。これ以外にも、まれに、電話が着信したときに着信音が鳴らないことがある。

 今回のビルドは基本的に、旧NOKIA LumiaもしくはMicrosoft Lumiaの特定の機種に限られている。

 Windows 10 for Phones Technical Previewを利用するためには、Windows Phone 8.1の最新ビルド(Windows Phone 8.1 Update2:GDR2)にアップデートした後、Windows 10 Technical Previewページにアクセスし、Windows Insiderアプリをインストールする必要がある。同アプリでFastに設定することにより、ビルド10051にアップデートできる。

山本 雅史