ニュース

日本オラクル、最新フラッシュ技術に対応したラック型x86サーバー2製品

 日本オラクル株式会社は16日、2ソケットのラック型x86サーバー「Oracle Server X5-2」「同 X5-2L」を同日より提供開始したと発表した。いずれも最新のフラッシュ技術を実装しており、クラウドシステムのサーバー基盤として利用可能なほか、単体でもOracle Databaseの高速化を実現するという。

Oracle Server X5-2
Oracle Server X5-2L

 具体的には、1Uラック型のOracle Server X5-2は、クラスタ構成におけるOracle Databaseの実行環境や、高密度な仮想化環境に最適なサーバーとして設計されているという。また2Uラック型のOracle Server X5-2Lは、信頼性を備えたOracle Databaseの構成およびストレージ基盤を単一ノードで実現できるとのこと。

 いずれも最大18コアのXeon E5-2600 v3シリーズと24個のメモリスロットを搭載しており、前世代の機種と比較して、コア数、メモリ容量ともに50%、メモリ帯域幅も33%増加している。またNVMe(NVM Express)フラッシュ技術を採用しているのも特長で、最大4個のホットスワップ可能なフラッシュドライブがNVMeに対応し、従来のフラッシュ技術と比べて帯域を2.5倍以上拡張しているため、高パフォーマンスを実現。Oracle Databaseの「Database Smart Flash Cache」機能を組み合わせれば、Oracle Databaseをさらに高速化できる。

 加えて、Oracle Server X5製品群は追加コストなしにOracle SolarisまたはOracle Linuxを搭載でき、仮想化技術のOracle VMも無償で使用可能なため、一体化した導入および運用をサポートするのもメリットとしている。

 なおディスクは、Oracle Server X5-2が最大9.6TBのHDD、または最大3.2TBのフラッシュを、Sun Server X5-2Lが最大50.4TBのHDD、または9.6TBのフラッシュを搭載できる。価格はそれぞれ、66万4672円(税別)から、75万8367円(税別)から。

石井 一志