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NTTネオメイト、クラウド上でモバイルアプリを安全に動作させるサービス

 株式会社エヌ・ティ・ティネオメイト(以下、NTTネオメイト)は、スマートデバイスを安全に利用するためのクラウドサービス「AQStage 仮想スマートデバイス by remotium」を、4月1日より提供開始すると発表した。2月10日より、先行申し込みの受付を開始する。価格は個別見積もり。

 「AQStage 仮想スマートデバイス by remotium」は、企業がスマートデバイス向けのアプリを利用する際に、手元のデバイスにデータを一切残さずに使えるようにするサービス。NTTネオメイトが提供している仮想デスクトップサービス「AQStage 仮想デスクトップ」と同様、データセンターのサーバー上に仮想スマートデバイスを構築し、サーバー上で実行されたモバイルアプリの結果を手元のデバイスへ画面転送することで、セキュリティを確保しながら、さまざまなアプリを利用できるようにする。

 従来のMDM製品で行われる暗号化とリモートワイプによる対策は、紛失時にデータを消去することも可能だが、データを消去するにはネットワークに接続されている必要がある。しかしこのサービスでは、サーバーに構築された仮想スマートデバイスの情報を画面転送しているだけで、そもそも端末内にデータが残らないため、紛失時に端末内のデータを削除しきれないといった問題は発生しないという。

 また、AndroidベースのOSを仮想化しており、市販や自社開発のアプリをカスタマイズせずに利用可能。サーバー上で動作する仮想スマートデバイスのOSが統一できることから、マルチデバイス環境へ導入する場合でも、アプリを動作させるプラットフォームを統一できるとした。

 加えて、管理者向けにポータル機能を提供し、アプリの配布やバージョンアップ、アクセス先の制限、サービスへの接続ポリシーなどの各種設定を一元的に実施できるのも特長。各種設定の適用を自動で行うため、利用者のスマートデバイスを直接操作する必要はない。

 なお、このサービスでは米Remotiumのスマートデバイス仮想化基盤を活用しているが、同社製品を活用したクラウドサービスは国内初とのこと。ライセンスについては、マクニカネットワークスから提供を受けている。

石井 一志