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NTTネオメイト、デスクトップ仮想化サービス「AQStage仮想デスクトップ」を強化

価格面の見直しとディスク性能予約機能の追加

 株式会社エヌ・ティ・ティ ネオメイト(以下、NTTネオメイト)は20日、クラウド型デスクトップ仮想化サービス「AQStage仮想デスクトップ」のスタンダードプランを改定すると発表した。100台の小規模でも月額4900円(税別、参考価格)から導入可能な新プランを提供する。

 「AQStage仮想デスクトップ」は、NTTネオメイトのデータセンターから仮想デスクトップ環境を提供するDaaS(Desktops-as-a-Service)。ヴイエムウェアの「VMware Horizon」を活用したスタンダードプランでは、500ユーザー利用時で月額約5000円(税別)から提供していたが、100ユーザーの場合は月額が約1万円と割高になるため、小規模での導入が難しいといった課題があった。また、デスクトップ環境をサーバー上へ集約してリソースを共用する仕組み上、一部のユーザーの操作により、ほかのユーザーの動作が遅くなるといった、一時的なパフォーマンスの低下が起こりうる点も課題とされていた。

 そこで今回は、価格を見直すとともに、個々の仮想デスクトップごとに最低ディスク性能(IOPS値)を確保し、常に確保した性能以上のディスク性能を発揮する「性能予約機能」を提供する。10月20日以降にスタンダードプランを契約した仮想デスクトップでは、20IOPSのディスク性能予約を標準機能として無償で提供するとのこと。

ディスク性能予約機能のイメージ

 さらに、性能要求の大きいアプリケーションを利用するユーザーや、経営者などのVIPユーザーのデスクトップといった特定のデスクトップに対して、最大40IOPSの予約値を有償で設定できるようにする。なお、40IOPSのディスク予約値を設定できるデスクトップ数は、契約デスクトップ数の10%が上限になる。

 さらに、新プランでは、「VMware Horizon」で実現できる豊富な機能をユーザー企業の要望にあわせて提供可能になった(下図参照)。

仕様比較従来の仕様新スタンダードプランの仕様
デスクトップ展開方式リンククローン型リンククローン型/フルクローン型(有償)
ユーザープロファイル方式移動ユーザープロファイル移動ユーザープロファイル/PersistentDisk
ユーザー割り当て方式流動割り当て流動割り当て/固定割り当て
アプリケーション仮想化ThinAppThinApp/AppVolumes(有償)
ディスク性能予約なし20IOPS(OS領域が対象)

 1台あたりの価格(以下、すべて税別)は、CPU1コア、メモリ2GBの「標準デスクトップ」で、初期費用6000円、月額費用4900円から。CPU2コア、メモリ4GBの「高性能デスクトップ」で、初期費用6000円、6400円から。IOPSの予約値追加設定は、10IOPSごとに1台あたり月額100円となる。

 なおNTTネオメイトでは今後も、セキュリティ強化と利便性向上といった、本来は相反するニーズを満たせるように、ワークスタイル変革サービスの拡充を図っていく考え。その一環として、ヴイエムウェアの提供するエンドユーザーコンピューティング分野の製品を活用し、このサービスとの組み合わせで、セキュリティと自由なワークスタイルを実現するサービスを提供していく予定としている。

ワークスタイル変革関連商材のラインアップ

石井 一志