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大塚商会、iPhoneを会社の内線子機として利用する「スマデン for Aspire UX」

 株式会社大塚商会は27日、中小企業向けビジネスフォンソリューションを提供すると発表した。第1弾として、iPhoneを企業の内線子機として利用できる「スマデン for Aspire UX」を、10月28日より提供する。

 「スマデン for Aspire UX」は、iPhoneを固定式電話機と併用しながら、自席にしばられない新しいワークスタイルを提供し、業務の効率化を実現するソリューション。NEC製ビジネスフォンの「UNIVERGE Aspire UX」をIPネットワークに接続し、無線LANアクセスポイントを経由して電話機能を実現する仕組みで、電話着信のピックアップや内線転送など、固定式の多機能電話機と同等の操作をiPhoneで行えるという。

 また無線LANの電波が届く範囲内であれば、事務所に併設された倉庫や店舗といった場所でも、内線通話、固定電話番号での外線発信が可能になるとのこと。

 さらに基盤となる電話機能に加えて、オプション製品を追加することで、ビジネスシステムとの融合も可能になる予定。例えば、電話帳から電話するだけでなく、在席状況を確認した上でメールやビジネスチャットに切り替えて連絡するといった、実践的なユニファイドコミュニケーション(UC)システムを提供するとしている。加えて、OSKの業務システム「SMILE BSシリーズ」やグループウェア「eValue NSシリーズ」との機能的な連携も検討する。

 なお大塚商会では導入後の運用を重視しており、今回のソリューションでもアクセスポイントの設置・監視・運用代行を含むことで、万一の障害発生時の切り分けを迅速に行うほか、別途、iPhoneの管理サービスやセキュリティサービスなどと組み合わせた提案も実施するとしている。

 価格はiPhone1台につき8000円(税別)で、その他のハードウェアは個別見積もりとなる。大塚商会では、初年度に1800本の販売を見込んでいる。

石井 一志