ニュース
日立、ハイエンドブレードサーバー「BS2500」~性能と仮想化技術を強化
(2014/10/27 06:00)
株式会社日立製作所(以下、日立)は、「BladeSymphony」のハイエンドブレードサーバー「BS2500」を10月27日に発売する。ビッグデータの高速処理や高信頼クラウドを支える製品としている。
BS2500は、「高性能サーバブレード」と「標準サーバブレード」を選んで搭載できるハイエンドブレードサーバー。「高性能サーバブレード」では、Xeon E7-8800v2製品ファミリーなどを採用し、従来比約2.3倍に処理性能を向上した。2台または4台のサーバーブレード間を接続することで、最大120コア/6TBメモリの高性能なSMPサーバーとして利用でき、大規模なインメモリデータベース処理に求められる高い性能を実現するという。「標準サーバブレード」では、Xeon E5-2600v3製品ファミリーを採用し、従来約1.4倍の処理性能を発揮する。
シャーシは高さ12Uで、PCIeスロット×28本を搭載。最新のPCIe 3.0を採用したことで、データ入出力の帯域を強化している。ホットプラグに対応したPCIeスロット数も拡大し、サーバーブレードあたり4スロット搭載したことで、ストレージとネットワーク接続をそれぞれ二重化して可用性を高められる。
サーバー論理分割機構「Virtage」を標準搭載し、独立性の高いサーバー論理区画(LPAR)を最大60個まで構築可能。仮想環境への高信頼なシステム集約を実現する。Virtageの内部プログラミング処理をインメモリデータベース処理に最適化する機能強化も行った。LPARを利用したインメモリデータベース処理を高速化する機能として、オプション提供する。
なお、Xeon E5-2600v3製品ファミリーには、インテルと日立が共同開発した、仮想化に伴う処理負荷を低減するVMCS(Virtual Machine Control Structure)シャドーイング機能が実装されている。日立は、同機能をVirtageで利用可能にする技術を2015年度中に完了させる予定で、VirtageによるLPAR上に複数の仮想化ソフトを動作させたマルチテナントのクラウド環境における、さらなる処理性能の向上をめざすとしている。
そのほか、最長10年間のハードウェア保守に対応する「BS2500 Eタイプ」なども提供開始する。
これら処理性能や仮想化技術の強化により、高信頼なクラウド環境での基幹系システムにおけるデータ活用の高速化を実現するとしている。
価格はサーバーシャーシが159万4000円(税別)から、高性能サーバブレードが286万円(同)から、標準サーバブレードが77万3000円(同)から。