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富士通、新デザイン設計を採用したx86サーバー「PRIMERGY」4モデル

4ソケットラック型の「PRIMERGY RX4770 M1」。視認性向上のため、オペレーションパネルにおけるステータスアイコンの拡大・点灯などが行われている

 富士通株式会社は12日、x86サーバー「FUJITSU Server PRIMERGY」(以下、PRIMERGY)において、最新のインテル製CPUを搭載した4モデルを同日より販売開始すると発表した。

 今回提供されるのは、1ソケットのタワー型「PRIMERGY TX1310 M1」、2ソケットのタワー/ラック型「PRIMERGY TX2540 M1」、2ソケットのラック型「PRIMERGY RX2520 M1」、4ソケットのラック型「PRIMERGY RX4770 M1」といった各製品。導入から運用、保守時の効率的な操作の実現に向けて策定された、新たなデザインガイドラインに基づいて設計されており、オペレーションパネルの視認性向上や、構築作業時に直感的な操作をしやすくするなどの改善により、ユーザビリティの向上を実現しているという。

 新製品のうち「TX1310 M1」では、Celeron/Pentium/Core i3に加えて、最新CPUのXeon E3-1200 v3シリーズを搭載でき、ニーズに応じたCPUを選択可能にした。価格は、Celeron G1820(2.70GHz/2コア)、2GBメモリ搭載の場合で7万円(税別)から。6月上旬の出荷開始を予定する。

 2つ目の「TX2540 M1」は、4コアから10コアまで、幅広いラインアップのXeon E5-2400 v2シリーズを搭載でき、中堅・大企業の部門サーバーや基幹サーバーなど、用途に応じて構成を選択可能という。価格は、Xeon E5-2403 v2(1.80GHz/4コア)、4GBメモリ搭載時で23万9000円(税別)から。5月中旬より出荷開始する。

 3つ目の「RX2520 M1」は、2Uサイズの筐体に3.5型HDDを12台搭載できるため、最大48TBのストレージ容量を内蔵可能。より大容量のストレージを必要とする、クラウド環境やファイルサーバー用途に適しているという。価格は、Xeon E5-2403 v2、4GBメモリ搭載時で42万5000円(税別)から。6月中旬の出荷開始を予定する。

 最後の「RX4770 M1」は、Xeon E7-8800/4800 v2シリーズの搭載により、従来製品に比べ2倍の性能向上を実現した最新モデル。15コアCPUを選択すれば、最大60コアを1台のサーバーに搭載可能なことから、企業の基幹業務に求められる大規模な仮想化システムなど、幅広い用途、性能に対応するとしている。さらに、大容量データをもとにしたデータ分析へのニーズが高まっていることを受け、従来製品の3倍にあたる6TBの最大メモリ容量を実現。インメモリソリューションなどによる高速データ処理を実現し、データ利活用に貢献するとのこと。価格は、Xeon E7-4850 v2(2.30GHz/12コア)×2、8GBメモリ×4を搭載する場合で、274万4000円(税別)から。7月中旬の出荷開始を予定している。

 なお富士通では、従来、コンテナ型データセンターや垂直統合商品といった高度なICT基盤で提供してきた運用管理ソフト「FUJITSU Software ServerView Infrastructure Manager」を、7月よりPRIMERGY向けにも提供開始する。これにより、サーバーやストレージなどのICT機器から空調、電源設備などのファシリティ機器までを統合的に管理できるため、より効率的な運用が実現する。

石井 一志