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NTTと三菱重工、「社会インフラ×ICT」の研究開発で連携

 日本電信電話株式会社(NTT)と三菱重工業株式会社(三菱重工)は28日、「社会インフラ×ICT」に関する研究開発連携の基本契約について合意した。

 研究開発連携によって、三菱重工のエネルギー・環境、交通・輸送などの社会インフラ関連製品および製造現場に、NTTの研究開発成果を活用し、「社会インフラ×ICT」による新たな価値創造の実現を目指す。

 具体的な検討テーマとして、「光ファイバ・センサ分野」「ビッグデータ分野」「AR/メディア処理分野」を挙げる。

 「光ファイバ・センサ分野」では、NTTが通信分野で培った光ファイバやレーザー技術、電波の計測技術、生態情報計測技術などを活用し、三菱重工の製品の保守運用や製造現場などへの適用可能性を検討する。

 「ビッグデータ分野」では、三菱重工の製品の稼働状況や、コールセンターにおける顧客の声などのビッグデータを対象に、NTTのビッグデータ処理・分析技術の適用可能性を検討する。

 「AR/メディア処理分野」では、三菱重工の国内外の向上や現地工事現場などにおけるサポート者と作業者との遠隔コミュニケーションや作業効率向上に対して、NTTのAR技術や映像・音声などのメディア処理技術の適用可能性を検討する。

 研究開発において、異業種とのコラボレーションを通じて「○○×ICT」のCo-Innovation(共創・技術革新)を目指すNTTと、ICT統括組織を設置し、ICTによって製品の競争力強化と製品開発のスピードアップを目指す三菱重工の、社会インフラ×ICTによる新たな価値創造を目指したタッグとなる。

連携の狙い

川島 弘之