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タワレコ、音楽イベント物販のPOSレジに「Square」全面採用

行列解消と売上10%増に貢献

 タワーレコード株式会社(以下、タワレコ)は、年間3000の音楽イベント物販のPOSレジとして「Square」を採用した。会計の行列短縮と売上10%増につながったという。

 タワレコは、首都圏を中心に年間3000ほどのライブ・コンサート会場にて、CD・DVDの販売を行っている。そこで「Square」を全面採用した。これにより、低コストでクレジットカード決済を採り入れたほか、事前にPOSレジアプリ「Squareレジ」に商品を登録、バーコードスキャナとプリンタをセットで利用することで、リアルタイムで商品ごとの売上状況も把握できるようにした。

 Square API「Square Connect」も日本国内で初導入。これは、Squareレジに記録されている売上や手数料などのデータを抽出するためのAPIで、これにより基幹系POSに登録する取引データを最適化な形で抽出し、データ連携を可能にしている。

 タワレコ 店舗運営本部の高橋雄也氏は、「昨年から数回Squareを試験的に利用し、指でのサインや行列解消に役立ったことからお客さまにも好評だったため、イベントで使用するPOSレジとして全面導入を決めた。非常に使い勝手が良く、ほかのモバイルPOSレジよりも半分程度の15分でアルバイトへのトレーニングが済み、クレジットカード決済を採り入れたことで、売上も10%程度増えた。まずは渋谷店が担当しているイベントを皮切りに、難波店など全国で利用を拡大していきたい」とコメントしている。

 「Square」はSquare株式会社が提供するPOSレジ。iPhone/iPad/Android端末、無料アプリとクレジットカードリーダーで構成され、個人商店でも導入しやすいのが特長。本社はサンフランシスコで、現在米国とカナダ、日本でサービスを提供している。

川島 弘之