ニュース
GMO天秤AI、生成AIプラットフォーム「天秤AI Biz byGMO」にウェブ調査をAIに依頼できる「Deep Research」機能を追加
2025年5月14日 06:30
GMOインターネットグループのGMO天秤AI株式会社は13日、法人向け生成AIプラットフォーム「天秤AI Biz byGMO」に、AIが自律的に多段階の情報収集・分析を行う「Deep Research」機能を追加したと発表した。Deep Research機能は、天秤AI Biz byGMOを利用する顧客は追加料金なく利用できる。
天秤AI Biz byGMOは、2025年3月31日に提供を開始した法人向け生成AIプラットフォーム。GPT-4o、o3、Claude 3.7 Sonnet、Gemini 2.0、Perplexityなど複数の生成AIモデルを最大6つ同時に実行・比較できる機能を備え、企業での生成AI活用に必要な組織管理機能やセキュリティ機能を提供する。
今回追加したDeep Research機能は、OpenAI、Google、Perplexity AIなどが2025年初頭から実装し始めた最先端技術で、時間がかかり、複雑になりがちなウェブ調査を生成AIに委託できる機能。ユーザーの質問に対して、AIが自律的に複数の情報源を探索・分析し、出典付きの詳細なレポートを生成する。従来のウェブ検索と異なり、AIが能動的に調査を深堀りし、情報源から関連情報を収集・整理する。
天秤AI Biz byGMOにDeep Research機能が追加されることにより、用途に合わせて生成AIが利用しやすい環境を提供する。なお、天秤AI Biz byGMOのDeep Research機能は、ChatGPT o3をもとに構築している。
Deep Research機能は、自律的な多段階調査が可能で、生成AIが質問を理解し、質問遂行に必要なタスクに分解して考え、順次実行する。多角的な情報収集が可能で、生成AI(LLM)が異なる視点から情報を検索し、統合する。また、出典を明記し、検証可能なレポートを生成。数時間から数日かかる調査作業を、数分から数十分に短縮できる。
天秤AI Biz byGMOのDeep Research機能は、質問から必要なタスクに分解し、実行計画を立案する「計画策定」、ウェブ検索を通じて、多様な公開情報ソースを探索する「情報収集」、収集した情報の関連性・信頼性を評価し、追加調査の要否を判断する「評価・分析」、集めた情報を構造化して、出典付きの詳細レポートを作成し、市場調査、競合分析、トレンド把握など、企業のさまざまな情報収集ニーズに対応する「レポート生成」の4つのプロセスで動作する。
ビジネスでの活用シーンとしては、市場・競合調査 製品価格比較、市場規模予測、競合他社の動向分析、法規制・コンプライアンス、複数国の法規制の横断的な調査・比較、技術動向調査、最新技術のトレンド把握、情報の収集・分析、マーケティングリサーチ、消費者動向調査、SNS上の評判分析などで特に効果を発揮するとしている。
GMO天秤AIでは、6月下旬をめどに、画像生成やマインドマップ生成など新機能を順次提供する予定。さらに、AIエージェント機能やRAGなど、企業のAI活用を一層推進する機能の追加・拡充も視野に入れており、これにより、マーケティングや営業支援、業務効率化など、幅広い業務領域での生成AI活用を実現し、企業のイノベーション創出と競争力強化に貢献していくとしている。