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CEC、オフコンで構築されたシステムのオープン化を支援する「富士通製オフコンマイグレーションサービス」

 株式会社シーイーシー(以下、CEC)は21日、マイグレーションサービス「Re@nove(リノーブ)」のメニューに、「富士通製オフコンマイグレーションサービス」を追加すると発表した。サービス終了が発表された富士通のオフィスコンピューター(以下、富士通製オフコン)の移行支援サービスを提供するもので、同日より提供を開始している。

 富士通の子会社であるエフサステクノロジーズは、富士通のデータセンターでオフコンを運用するサービス「Cloud Service for オフコン」の提供を2031年3月末に終了することを発表したが、これに伴い、オンプレミス/クラウドを問わず、富士通製のオフコンシステム資産を利用している企業/団体は、オープンシステム環境へ移行する必要が生じているという。

 CECではこうした状況を踏まえ、「Re@nove」のメニューに、富士通製オフコン用OS(ASP)上で構築されたアプリケーションをオープンシステム環境上で稼働させるための移行サービス「富士通製オフコンマイグレーションサービス」を追加した。

 同サービスでは、富士通製オフコンシステム環境上で稼働する、COBOL GプログラムやCOPY句、CL、画面定義/帳票定義、データベースなどをオープンシステム環境へ移行するほか、CECのデータセンターや、セキュリティサービスを適用したインフラ対応も実施するという。

 なお、オープンシステム環境への移行フローは、「無料診断」、「資産棚卸」、「調査分析/PoC」、「移行診断」、「変換/現新照合」、「テスト支援」の順で実施する。

 最初の「無料診断」では、企業が記載したヒアリングシートを基に、過去のナレッジベースで概算見積もりを提示。次の「資産棚卸」では、ツールを活用して企業の不要資産を調査の上、変換対象を決定する。こうした不要資産を可視化することで、システム移行にかかる時間とコストの負担を軽減できるとのこと。そして3つ目の「調査分析/PoC」では、変換対象の一部資産で変換検証を行うとともに、オープン環境上で変換後システムの稼働検証を実施する。

 こうした検証を受けた次の「移行診断」では、独自ツールを活用した自動移行と、専門技術者による手動移行・個別修正の対応方法を検討し、変換工程以降の正式見積もりを提示するとした。

 さらに、続く「変換/現新照合」において、言語の自動化、手動変換および資源化、データ移行を実施するとともに、品質の信頼性を高めるため、移行前のシステムと移行後のシステムを比較する現新照合を行う。オプションでは、業務観点を含む品質向上のための結合テスト/総合テストの実施を支援する「テスト支援」が提供可能だ。

 価格は個別見積もり。CECでは、一貫した提供だけでなく各工程個別の提供も可能としている。