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TOPPANデジタル、製造DX支援「NAVINECT」で生産計画や進捗管理を支援するサービスを提供

 TOPPANデジタル株式会社は21日、製造DX支援ソリューション「NAVINECT」で、製造現場のさまざまな課題に合わせて必要なサービスを選んで導入・運用できる「NAVINECTクラウド」シリーズの新製品として、資材と工程をひも付けた作業指示・生産スケジュールを作成・管理できるサービス「計画管理(スケジューラー)」を販売開始した。

 「計画管理(スケジューラー)」は、工程フローや部品構成表(BOM)に基づいた作業指示書を発行し、生産スケジュールの調整や進捗把握を行えるサービス。リアルタイムでの生産予定と実績の管理や、それに伴う計画補正や指示変更などへの迅速な対応が可能となる。これにより、資源や人員など製造に関するリソースの効率的な配分や納期順守を実現し、製造にかかるコスト削減や効率化を支援する。

「NAVINECTクラウド 計画管理」の概要

 製造指示に各工程と部品や材料をひも付けて管理することにより、「いつまでに何を用いて何を行うか」を具体的に定義・見える化し、次の行動へのスムーズな移行を支援する。生産予定の段階でこれらを整理することで、準備作業の効率化や誤投入防止、トレーサビリティ管理を実現し、製造プロセスの透明性の向上、業務効率化、品質保証に寄与する。

「NAVINECTクラウド」シリーズ「計画管理」製造指示の作成・編集画面イメージ

 サービスを活用して作成した作業指示書・生産スケジュール・進捗管理表などは、製造現場だけでなく調達部門とのスムーズな連携につながる。双方の連携ミスによる過剰生産などを抑制し、部門を横断して材料の調達段階から実際の製造プロセスまでを連携した、効率的な作業計画や資源調達を可能とする生産体制を実現する。

 シンプルな画面ながら、高い自由度を持つ工程フロー設定・スケジュール設定が可能。品種単位、類似作業単位など、ユーザーがニーズに応じて柔軟に製造プロセスをカスタマイズできるよう設計されている。進捗管理画面では、時間ごとの作業負荷表示のほか、予定(計画)と実績(結果)の比較ができるため、遅れのある工程を容易に把握できる。

 サービス単体でも、生産計画の策定や生産実績の記録、生産進捗の管理ができるが、NAVINECTクラウドの各種製品と連携することで、本格的なMESパッケージとしての運用が実現する。全サービスと連携することにより、スマートファクトリー規模のMES運営にも対応できる。

 サービスの参考価格は、初期費用が150万円から。月額費用は契約内容や仕様により変動する。

 TOPPANデジタルは、NAVINECTおよびNACINECTクラウドを、製造業を中心にさまざまな企業に対して提供し、2025年度中に110社への導入を目指す。また今後、製造現場のさらなるDX推進、および製造現場で得られた情報をもとに、新たなソリューション・サービスを開発、展開していくとしている。