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KDDIがリテール向け店舗開発製品を強化、生成AIが新店舗の出店候補地を提案する機能を提供
2025年2月28日 10:00
KDDI株式会社は26日、リテール向け店舗開発ソリューション「KDDI Retail Data Consulting」の「店舗開発支援パック」および「マーケティング活用パック」に、生成AIが新店舗の出店候補地や広告掲出・プロモーション候補地を提案する機能を追加すると発表した。
KDDI Retail Data Consultingは、KDDIが保有する行動ビッグデータ、各種オープンデータと、導入企業が保有するデータを統合分析するリテール向け店舗開発ソリューション。その中で、属性/位置情報/興味関心データを基に出店候補地の評価付けを実施する「店舗開発支援パック」や、データドリブンな販促・マーケティングサイクル構築を支援する「マーケティング活用パック」をはじめ、複数のラインアップが展開されている。
今回の新機能は、上記の両パッケージを対象としたもので、都道府県と市区町村を選択し、「カフェの出店をするならどこがふさわしいでしょうか」といった簡単なプロンプトを入力するだけで、生成AIが、スーパーマーケットやカフェなどの各業態に適した出店候補地を、町丁目単位で提案してくれるという。
さらに、「赤ちゃんを連れたお客さまが利用するのに適したカフェ」など、条件を付けたプロンプトに対しても提案が可能なほか、提案内容に対して追加で質問することでき、質問を重ねるごとに提案の精度が高まり、より利用者のニーズに沿った内容に近づくとした。また店舗開発業務以外にも、イベント開催地や広告の掲載エリアの選定といったマーケティング業務での活用にも対応する。
さらに、日中滞在人口や居住者人口、周辺の競合状況など、どの種類のデータを提案の根拠として参照したかを説明し、具体的な数値を提示する仕組みを備えた。これにより、業務負荷の高いマーケティング調査や出店候補地の絞り込みなどの店舗開発業務を効率化するとのこと。