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Red Hat、車載用OSの主要なサブシステム群がミックスドクリティカリティに関する機能安全認証を取得
2025年1月23日 08:30
米Red Hatは現地時間6日、Red Hat In-Vehicle OS内の主要なサブシステム群が、ミックスドクリティカリティに関する機能安全認証を取得したと発表した。これは、同OSのISO 26262 自動車安全度水準B(ASIL-B)機能安全認証取得に向けた重要な一歩となり、革新的なネイティブLinux機能安全を道路車両に提供する、Red Hatの取り組みを明らかにするものだとしている。
ミックスドクリティカリティは、単一のシステムオンチップ(SoC)および単一のOS上で、品質管理(QM)ソフトウェアとともに自動車安全度水準 B(ASIL-B)のアプリケーションを実行できるプラットフォームの能力を示すもの。この成果は、OSのレイヤー全体にわたる「Freedom From Interference(FFI)」の強力なエビデンスによって実現したもので、次世代の自動車システムにおける安全重視のアプリケーションと非安全アプリケーションを容易に統合するための基盤になるとしている。
exidaとの協力により、Red HatはISO 26262などの機能安全基準の目的を達成するための新しいアプローチを開発し、検証した。このアプローチは、複雑な既存のオープンソースソフトウェアに関連する課題を克服することを目的としている。
これは、Red Hat In-Vehicle OSの基本コンポーネントであるLinux数学ライブラリがexidaからISO 26262 ASIL-B機能安全認証を取得したことに続く、重要なマイルストーンとなると説明。また、これによって安全に関連する自動車アプリケーションに適したプラットフォームとしてのLinuxに対する将来的な信頼性が高まるとしている。
Red Hatは、必要なミックスドクリティカリティ構成が、ASIL-B要件を確実に満たせることを実証した。この認証によって、Red Hat In-Vehicle OSの安全性が証明されただけでなく、将来の自動車システムに高い信頼性とともに導入するための明確な道筋を顧客に提供するとしている。