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SHIFT、RAGの計画から構築・改善までをトータルに支援する「生成AIオペレーション品質向上サービス」
2025年1月16日 08:30
株式会社SHIFTは14日、生成AI導入組織におけるRAG(検索拡張生成)の構築計画から改善までを、SHIFT独自の標準化されたプロセスでサポートするソリューション「生成AIオペレーション品質向上サービス」を提供開始すると発表した。
生成AIオペレーション品質向上サービスは、RAGの精度を高めるためのデータ整備から、生成AIの業務活用・組織定着までを支援するソリューション。RAGの構築・運用・改善のサイクルを素早く回すことで、組織におけるRAG活用の幅と質を向上させるという。
具体的には、業務分解によって、業務を人間による判断が必要な作業と、そうでない作業に分解し、生成AIを適用する業務の洗い出しを行いって、生成AIの適用対象と適用方法を特定するほか、生成AIに連携するデータの整備を進め、RAGの構築を実施する。この段階では、品質保証事業におけるドキュメンテーションのノウハウを生かし、構造化したドキュメント/データの作成を行うとした。
さらに、蓄積した出力結果を多角的に評価・分析し、ドキュメント/データの改善や蓄積した出力結果の活用など、RAGのさらなる精度向上に効果的な改善施策を提案するとのこと。ここでは、CS領域における業務プロセス改善ノウハウを生かしながら、暗黙知となっている業務フローやナレッジのドキュメント化、データの拡充を進め、業務プロセス変革を促進するとしている。
なお先行導入では、国内大手エンターテイメント企業のカスタマーサポート業務に採用し、問い合わせ対応特化のRAGを構築・運用している。この事例では、グループ会社のSHIFT PLUSが持つ、約110社・4万件に及ぶVoC(顧客の声)分析データをもとに、生成AIが学習しやすいメールテンプレートの精査・フォーマット整備を進め、RAGの精度を向上。メールテンプレートの検索工数削減を実現したという。
また、兵庫県尼崎市は、公開している例規類集データや市議会議事録データをはじめとする、庁内ドキュメント、庁内業務の整理・分析を行って、RAGの精度のチューニングを繰り返し、市固有の業務への特化と高精度化を実現したとのことだ。