ニュース

チェック・ポイント、AIにより脅威防止のレベルを引き上げる「Check Point Quantum Firewall Software R82」を発表

 米Check Point Software Technologies(以下、チェック・ポイント)は現地時間20日、新たなCheck Point Quantum Firewall Software R82(以下、Quantum Software R82)およびInfinity Platformの追加機能を発表した。

 Quantum Software R82の新機能では、AIを活用したThreat Preventionが、ゼロデイ脅威を99.8%ブロックすると説明。4つの新しいAIエンジンを導入し、隠れた関係性やパターンを見つけ出すことで、高度なゼロデイフィッシングやマルウェアキャンペーンから顧客を保護し、毎月50万件以上のさらなる攻撃をブロックするとしている。

 また、機敏なデータセンターオペレーションが、セキュリティポリシーの自動統合によりアプリ開発を加速させると説明。簡素化されたファイアウォールの仮想化によって、組織はマルチテナントと、DevOpsに恩恵もたらす機敏なアプリケーション開発のために、仮想システムのプロビジョニングを3倍高速化できるとしている。

 さらに、オペレーションの簡素化により、各種規模のネットワークにシームレスな拡張性を提供し、ビジネスの成長とトラフィックの急増に自動で対応する。組み込まれたロードシェアとクラスタリングテクノロジー(ElasticXL)により、組織は高いレジリエンスを実現できるとともに、ファイアウォール管理のプロビジョニングとオペレーションを3倍高速化できる。

 ポスト量子暗号化(PQC)は、安全な量子暗号化のためにNISTが認可した最新の暗号技術、Kyber (ML-KEM)を実装し、今日の暗号化データが脅威アクターにとっての未来のターゲットにならないよう、安全を保障する。

 この新機能は、チェック・ポイントが最近リリースしたAI駆使型の脅威防止イノベーション群に基づいている。Check Point Infinity AI Copilotは、素早く応答するAI活用の対話型アシスタントで、セキュリティ管理と脅威の解決を自動化し、迅速化するように設計されている。

 Check Point GenAI Protectは、企業における生成AIの安全な導入を実現する先駆的なソリューションとなる。Check Point Infinity External Risk Management(ERM)は、継続的なモニタリングとリアルタイムの脅威対策を提供し、専門家のマネージドサービスによって強化される。これにより、認証の脅威から脆弱性の悪用、フィッシング攻撃や詐欺に至るまで、より広範な外部リスクから顧客を保護するとしている。