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ネットワールド、OSSベースのサーバー仮想化ソリューション「Proxmox VE」をMSP向けに提供

 株式会社ネットワールドは23日、オーストリアProxmox Server Solutions(以下、Proxmox社)とリセラー契約を締結し、OSS(オープンソースソフトウェア)ベースのサーバー仮想化プラットフォーム「Proxmox Virtual Environment(VE)」を、MSPパートナー向けに販売開始すると発表した。

 Proxmox VEは、Debian Linuxを基盤に、KVM(カーネルベース仮想マシン)とLXC(Linuxコンテナ)を組み合わせ、x86アーキテクチャ上で効率的かつ安定したハイパーバイザー型の仮想環境を提供するソフトウェア。Webインターフェイスからのシンプルかつ直観的な操作で、KVM仮想マシンとLinuxコンテナの作成・管理を容易に行えるという。

Proxmox VEを支える技術スタック

 またProxmox社は“オープンソースの力”を活用した開発手法を採用しており、Proxmox VEは、コミュニティとの連携による迅速な機能改善やバグ修正が行われているのも特徴。コミュニティによって日本語化も進んでいるとのこと。

 さらに、ライブマイグレーション、HA(高可用性)、仮想マシンに対するファイアウォールをはじめとするエンタープライズ向けの機能を実装していながら、低価格を実現している点もメリットとした。

 今回ネットワールドでは、Proxmox Enterprise RepositoryへのアクセスとProxmox開発者からのテクニカルサポートを提供する「Proxmox Support Subscription」の公式リセラーとなり、導入支援、日本語によるテクニカルサポートを提供する。またパートナーへの支援として、ハードウェア含めたPoC環境の無償提供、無償でのハンズオントレーニング実施などを行うとともに、連携ソリューションの検証も実施する。

 例えば、Acronis製品、Veeam製品と連携したバックアップマイグレーション(移行)ソリューション、NetAppの外部ストレージ連携ソリューション、UPSソリューションズとのシャットダウン連携ソリューションなどは、ネットワールド独自でもすでに検証を完了しており、Proxmox VEと組み合わせたソリューション全体の導入設計、構築、運用支援を提供できるとしている。

Proxmox VE管理画面