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サイバートラストとアクシス、OSSベースの仮想化基盤「Proxmox VE」を対象とした日本向けサポートを提供へ

 サイバートラスト株式会社と株式会社アクシスは23日、オープンソースの仮想化プラットフォーム「Proxmox Virtual Environment(VE)」に特化した日本市場向けサービスの提供に向け、協業すると発表した。この協業では、Proxmox VEの販売代理およびサポート体制を強化し、企業の仮想基盤導入・運用の効率化とIT投資の最適化を両社で支援するとしている。なお、サービスの提供開始は2025年2月の予定。

 「Proxmox VE」は、オーストリアProxmox Server Solutionsが提供している、Linuxベースのオープンソース仮想化プラットフォーム。中小企業から大規模企業までの幅広いニーズに対応できる柔軟性を持ち、コスト効率にも優れているほか、直感的な操作が可能なWeb UIを搭載しており、仮想化環境の一元管理を実現できるという。

 サイバートラストは、日本国内において25年以上にわたりLinuxやオープンソースソフトウェア(OSS)の知見を生かしたITインフラ構築支援を提供しており、Proxmoxリセラーパートナーとしても認定されているとのこと。一方、アクシスは国内初のProxmox Silverパートナーとして10年以上、「Proxmox VE」の導入支援を行ってきた実績を持つという。

 両社は今回の協業により、日本企業の商習慣に即した購入手続きのサポートや技術サポートを提供し、導入から運用まで、ワンストップで利用可能な「Proxmox VE」ソリューションを展開するとした。

 具体的には、初期サポートおよびエスカレーションされたインシデント対応を、国内のエンジニアによって行う日本語サポートを提供する。また、「Proxmox VE」で使用する物理サーバーの動作確認と障害切り分けを実施。メジャーリリース後、最大7年間の延長サポートも提供する。

 オプションとしては、システム稼働中でもカーネルアップデートを実施できる無停止Kernelアップデートや、初心者から上級者まで対応可能なトレーニング、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)系仮想OSの技術サポートも提供可能とのこと。

 なおサービス提供にあたっては、アクシスが「Proxmox VE」における実績を生かした導入支援を、またサイバートラストが技術サポートや保守契約管理を含む、長期かつ安全な運用支援を担うとしている。