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NTTデータとワークデイが協業、企業の人的資本経営の実現を支援

 株式会社NTTデータとワークデイ株式会社は17日、戦略的サービスパートナー契約を締結したと発表した。この協業により、NTTデータは、ワークデイのクラウド型人財管理プラットフォーム「Workdayヒューマンキャピタルマネジメント」(以下、Workday HCM)を活用して、コンサルティングから導入、運用まで一貫したサービスを提供し、企業の人的資本経営の実現を支援するとしている。

 ワークデイでは、人事関連のデータベースから採用管理、人財育成、研修管理など、人事に関するさまざまなデータとプロセスを一元管理できる「Workday HCM」を提供している。一方のNTTデータは、幅広い業種の顧客に対するコンサルティング・システム開発・導入・運用の実績を持ち、さらにHCM領域におけるコンサルティングおよびBPOサービスの提供を通じて、経験とノウハウを蓄積してきた。

 今回、こうした実績を持つ両社が協業することで、給与計算や勤怠管理をはじめとする、日本独自の慣習や企業特有のニーズに合うサービスとの連携も円滑に行える、カスタマイズしたHCMソリューションの導入や運用を支援するという。

 具体的には、顧客の人事・組織・人財マネジメントにおける課題および潜在的ニーズを可視化するためのコンサルティングから、導入、メンテナンス、運用、BPO/BPSまで、既存システムやサードパーティーのソリューションとのシームレスなインテグレーションサービスをNTTデータが提供する。

 また同社は、この戦略的協業ならびにHCMを促進するための新組織を自社内に設立し、幅広い顧客へのサービス提供を目指して、2027年までに100名規模の体制を構築するとのこと。さらに両社は、販売・マーケティング活動を展開する専任のプロジェクトチームを発足させ、共同で展開するとした。

 このほかNTTデータは、企業が戦略的な取り組みにフォーカスできるようにするため、人事・組織・人財マネジメントのノンコア業務に関するBPO/BPSならびにAMS(Application Management Service)サービスを提供するとのことだ。

 こうした協業を通じてNTTデータは、HCM領域において、今後5年間で300億円の売上を目指す。さらに、国内でのサービス展開後、グローバルでも同様のサービス提供を視野に入れて、取り組みを進める考えだ。