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プライム・ストラテジー、セキュリティに特化した運用環境「KUSANAGI Security Edition」の提供を発表

 プライム・ストラテジー株式会社は9日、セキュリティに特化した運用環境として、標準的なセキュリティ対策、アップデート作業の効率化、効率的で柔軟性の高い運用のサポートを実現する「KUSANAGI Security Edition(仮)(以下、KUSANAGI SE)」を開発、提供すると発表した。

 プライム・ストラテジーでは、CMSの運用と自動化で培った知見を生かし、標準的なセキュリティ対策ツールと設定の提示、アップデート作業の効率化、効率的で柔軟性の高い運用のサポートにより、セキュリティ課題を解決するKUSANAGIの新規エディションとしてKUSANAGI SEを開発すると説明。KUSANAGI SEは、CMSやWebシステムのセキュリティや運用に課題のある企業と、構築運用を提供するSIerや制作会社などに標準的に選択される基盤となることを目指すとしている。

 KUSANAGI SEでは、OS、ミドルウェアなどの自動アップデート機能を提供することで、運用コストの削減を実現する。アプリケーションに影響の少ないアップデートの自動化を提供し、AIによるテスト、巻き戻し(レポーティング)機能の提供とともに、適用範囲を広げていく予定としている。

 また、多くの企業では、さまざまな環境でWebサイトやWebシステムを運用しており、BCP対策などのため、異なる環境を利用することもあることから、KUSANAGI SEでは複数の基盤で統一したセキュリティ基準と運用を実現。対応するOSをRed Hat系のLinuxに拡大し、オンプレミス環境へ提供できるようにすることも計画する。

 さらに、KUSANAGI Business Editionで提供していた、リスク分析機能「KUSANAGI Analyze」のセキュリティ監査機能を強化し、具体的な指示を提示する効率的で効果の高いレポーティングを提供。WordPress向けに特化した監査では、WordPressのセキュアな運用をサポートする。アラートを送信するための機能も別途提供予定。

 柔軟性の高い運用をサポートするためには、既存の運用フローとの連携も重要だとして、既存の運用フロー、レポーティングツールなどとの連携や、自動化を容易にするためのAPIも提供する。また、WAFなどの外部のセキュリティツールを容易に導入できるよう、連携を進めることを検討していく。

 KUSANAGIの標準的なセキュリティ機能に加え、セキュリティツールではマルウェア・アンチウイルス対策機能とBot対策を提供。セキュリティ運用ではミドルウェア・OSの自動アップデート(テスト・巻き戻し)、監査・レポーティングでは監査/WordPress専用監査とレポート(対策のレコメンド)、API・メール送信・PDFダウンロードなど、脆弱性管理ではRPMの脆弱性情報を提供する。

 KUSANAGI SEは、KUSANAGIを提供している主要クラウドのマーケットプレイスから順次提供開始予定。クラウドのプライベートオファーの利用や、オンプレミス環境への提供も進めていく予定。ライセンス料金は未定で、VM単位の料金体系を予定する。

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