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NECの組み込み向け用途向け「軽量プログラム改ざん検知」、組み込みOS「QNX」に対応

 日本電気株式会社(以下、NEC)とNECセキュリティ株式会社は、セキュリティソフトウェア「軽量プログラム改ざん検知」において、自動車や医療機器、産業機器などに採用されている組み込みOS「QNX」に対応した新版を7月16日より販売開始すると発表した。

 「軽量プログラム改ざん検知」は、“メモリリソースが少ない”“CPU性能が低い”といった、ハードウェア面での制約を持つIoT機器にも導入可能なセキュリティソフトウェア。許可リスト(アローリスト)方式によるマルウェア対策機能を備えており、機器の稼働状況にあわせて低負荷に動作するため、長期間の稼働やリアルタイム性が要求されるプログラムの処理を妨げずにすむという。

 今回は同製品が、BlackBerryが提供しているリアルタイムUNIX系OSのQNXに対応した。QNXは、自動車のエンジンなどさまざまな機能を制御するECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)のように、ハードウェアリソースに制約のある機器で利用されているが、「軽量プログラム改ざん検知」は、高速・低負荷な動作により、ECUの動作に掛かる負荷を抑えられるほか、プログラムサイズが小さいことから、省メモリな実装が可能とした。

 また、機器メーカーがQNXのセキュリティ機能を開発するためには、セキュリティ技術およびQNXに関する深い知見が必要になるが、QNXに対応した「軽量プログラム改ざん検知」を導入することで、専門的な知見がなくても短期間でセキュリティの法規制対応に取り組めるとしている。