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NRIと日経、ESGデータの収集・管理効率化を支援する「NRI ESGデータ提供サービス」を提供

 株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は2日、株式会社日本経済新聞社(以下、日経)と共同で、ESG(環境・社会・企業統治)データの収集・管理効率化を支援する「NRI ESGデータ提供サービス」を7月1日に開始したと発表した。

 NRI ESGデータ提供サービスは、NRIが持つESGに関する知見や独自の人工知能(AI)技術を活用して構築したESG関連レポートの参照・分析機能と、日経が有する豊富な業界情報やESG関連データ、人事・財務などの幅広い情報を提供する「日経バリューサーチ」を組み合わせて提供する。各企業に関する非財務・財務情報をワンストップで収集でき、金融機関から事業会社、監査法人・コンサルティングファームまで、幅広い業界での利用を想定する。

NRI ESGデータ提供サービスの概要図

 各企業が開示する統合報告書やサステナビリティレポートといった非定型のESG関連レポートを、NRIがあらかじめ用意した約180のESGの観点で整理した形式で提供する。直観的なインターフェイスによる企業間・時系列での比較分析をはじめ、カスタマイズが可能な検索テンプレート、注目するトピックに関連するキーワードによる検索、定量指標を用いた柔軟な分析機能により、ESGレポートの分析業務の効率化を可能とする。

 統合報告書やサステナビリティレポート、ホームページなどの開示資料から、環境・社会・ガバナンスに関する数値・テキストデータを収録したコンテンツ(日経ESGデータ)と、国内2万社に及ぶ日経の企業ニュースが参照できる。また、企業不祥事に関する情報(日経企業リスクウオッチ)も参照できるため、各企業に関するさまざまな情報を網羅的に取得できる。

 サービスは、日経バリューサーチとの連携により、市場動向や業界トレンド、財務・人事データなど、ESG関連以外にも企業・業界の分析や調査に必要な幅広い情報を提供する。レポート作成機能を使えば、短時間で詳細な企業・業界レポートをワンクリックで出力できる。投資や事業戦略立案にあたり、正確かつスピーディーな意思決定を支援する。