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インテック、生成AIを活用した金融機関向け業務特化型ソリューションの試行版を提供

 株式会社インテックは19日、Amazon Web Service(AWS)の生成AIサービスを活用し、金融機関のさまざまな業務における生産性向上・業務効率化を目指す、金融機関向け業務特化型のソリューションの試行版を開発したと発表した。インテックでは、トライアルユーザーの募集を開始した。

 インテックが開発した金融機関向け業務特化型のソリューションは、生成AIを活用し、「商談記録(テキストデータ)の要約・分析」と「FAQ」を実現する。

 金融機関がソリューションを利用することで、顧客との商談記録(テキストデータ)を活用した社内での情報共有と報告業務の効率化、顧客に対する重要なネクストアクションの可視化といった営業プロセスの高度化が期待できると説明。また、社内で管理されている各種マニュアルや規定集などのデータを学習させることで、日々の業務で活用可能な社内FAQの仕組みとしても利用できるとしている。

 インテックは、金融機関向け総合ソリューション「fcube」の開発・提供を通じ、金融機関における営業データの蓄積・管理・利活用のノウハウをもとに、金融機関のさまざまな業務シーンに生成AIのテクノロジーを活用し、業務の効率化・高度化に資するソリューションの試行版を開発した。

業務特化型のソリューション

 ソリューションは、業務利用の目的・用途に応じて、使いやすさを追求したシンプルなユーザーインターフェイスを提供。生成AIアプリケーション構築サービスにはAWSが提供する「Amazon Bedrock」を、「要約・分析」にはAmazon Bedrockで利用可能な米Anthropicの生成AIサービス「Claude」を採用。インテックが金融機関向けサービスを提供する、実績のあるセキュアなサービス提供環境を利用する。

 試行版で提供するプロンプトのテンプレートのうち、「商談記録(テキストデータ)の要約・分析」は、商談記録(テキストデータ)の要約・分析、商談記録をもとに、定められた様式に従い報告文章を成形、時系列に記録された複数の商談記録から、商談経緯を要約、商談記録から重要なキーワードと考えられる要素を「タグ」として生成、商談記録から今後の営業活動において推奨されるネクストアクションのピックアップといった利用シーンを想定する。

 「FAQとしての活用」は、顧客対応時や日常業務のなかで発生する、商品の説明、必要な手続きやプロセスの確認といったさまざまな問い合わせに対して、リアルタイムに回答をアウトプットできる。回答すべき情報については、事前にデータを学習させる必要がある。

ユースケース

 インテックでは、2024年8月末までの期間中、試行版ソリューションを無償で1カ月間利用できる「無料トライアルユーザー」を募集する。