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バルコ、ハイブリッド会議を容易に開催できる中小企業向けオールインワンビデオバー「ClickShare Bar」
2024年5月17日 12:00
バルコ株式会社は、Web会議対応ClickShareCXシリーズの本体機能を搭載したオールインワンビデオバー「ClickShare Bar」を発売し、5月16日に新製品発表会を開催した。
新製品の発表に先立ち、バルコ 代表取締役社長の加藤浩典氏が同社の事業概況について説明した。「バルコは1934年にベルギーで創業し、今年で90周年を迎えた。これまでに、ビジュアライゼーションとコラボレーションソリューションによって、さまざまな市場で業界標準を確立してきた。現在、全世界で1700以上のアクティブな特許技術を持っており、『Barco Labs』で新しい技術開発を探求し続けている。さらに、売上の11％を研究開発に再投資し、業界初・世界初の製品を数多くリリースしてきた。今年4月には、『アカデミー賞科学技術賞2024』を受賞した」という。
「グローバルにおけるセグメント別の売上構成比は、エンターテイメント領域が38％、エンタープライズ領域が30％、ヘルスケア領域が32％となっている。また、地域別の売上構成比は、アメリカ地域が41％、ヨーロッパ地域が38％、アジアパシフィック地域が21％となっており、中でも日本を含むアジアパシフィック地域の売上が伸びている」と、グローバルのビジネス状況を説明した。
新製品「ClickShare Bar」をリリースする背景については、「当社は10年前にワイヤレスプレゼンテーション＆カンファレンスシステム『ClickShare』を発売し、現在では120万台を超えるシステムが全世界の会議室で稼働している。今回の『ClickShare Bar』は、コロナ禍を経てハイブリッド会議が当たり前になった現状のニーズに対応し、より簡単かつ手軽にワイヤレスでリモート会議を始められるソリューションを目指して開発した」と述べた。
「ClickShare Bar」は、Web会議対応ClickShareCXシリーズの本体機能を搭載し、スピーカー・マイク・カメラを一体化した、中小規模会議室向け次世代オールインワンビデオバー。スタンダードモデル「ClickShare Bar Core」とハイエンドモデル「ClickShare Bar Pro」の2モデルをラインアップしている。
「ClickShare Bar」とディスプレイをUSB-Cケーブル1本で接続し、同梱のClickShareボタンをPCに挿してワンクリックするだけで、ハイブリッド会議をワイヤレスで開始することができる。スピーカーは、低音域補強のパッシブラジエーター搭載の10Wスピーカーを搭載しており、高品質なステレオサウンドを実現。また、6機のMEMSマイクおよびビームフォーミング機能を備えており、ノイズ除去とAEC（アコースティック・エコー・キャンセレーション）により、会議に集中できる透明でクリアな音声をピックアップする。
カメラは、120°視野角の4Kセンサーカメラを搭載し、AIによるグループフレーミングモードと合成ビューモードを備えている。ハイエンドモデルの「ClickShare Bar Pro」では、これに加えて、発言中の参加者に自動でフォーカスするスピーカーフレーミングモードに対応している。
また、「ClickShare Bar Pro」は、タッチディスプレイと連携し、タッチバックや注釈、ブラックボード機能を使用して室内のコラボレーションを強化できる。このほか、会議用の有線ルームドック機能を備え、ClickShareボタンを2個同梱している。さらに、今年6月には、コンテンツと人物を並べて表示することが可能となるデュアルスクリーン対応、およびWeb会議用ルームシステムとの連携機能を実装する予定。