ニュース

Veeam、Kubernetes向けデータ保護ソリューション「Veeam Kasten for Kubernetes V7.0」を発表

 米Veeam Software(以下、Veeam)は現地時間7日、Kubernetes向けデータ保護ソリューションの新バージョン「Veeam Kasten for Kubernetes V7.0(以下、Kasten K10 V7.0)」を発表した。

 新バージョンでは、30以上の新機能と機能強化を追加するとともに、米国連邦情報処理規格(FIPS)を含む規格に準拠した強固なセキュリティ対策を実現し、これによりMicrosoft Sentinelとの連携を含むランサムウェア保護を強化するほか、Red Hat OpenShiftを含むエンタープライズ向けの大規模なKubernetesアプリケーションプラットフォームに対応した統合機会が広がるとしている。

 Kasten K10 V7.0では、FIPS対応クラスタをサポートする初のKubernetesネイティブデータ保護ソリューションとして、Iron Bankと連携したVeeam Kastenの可用性とSecure Bill Of Materials(SBOM)の公開に加え、FIPS 140-3に準拠したサポートを提供することで、連邦政府および公共部門のIT環境に対する厳格なコンプライアンス要件を保証する。

 また、Azure Blobの不変性、RestorePointの可視性、Azure Sentinelとの統合によるランサムウェア保護の拡張により、セキュリティ機能を強化。Red Hat OpenShift環境におけるトークンの自動生成やOpenID Connectセキュリティの強化など、セキュアな認証を実現する。

 エンタープライズ向けソリューションの強化では、仮想マシン(VM)とクラウドネイティブのバックアップを改善し、Kubernetes上のさまざまなワークロードに対して効率的な保護を可能にする。Red Hat OpenShift イメージストリーム、コンテナイメージ保護、スペース効率の高いCephFSスナップショット(Shallow読み取り専用ストレージボリューム)のサポートを強化し、エンタープライズグレードのKubernetes環境に対応する。

 ディザスタリカバリ(DR)パフォーマンスの強化では、自動化されたVeeam Backup & Replication Instant Recovery移行によるリカバリ操作を高速化。Azure Container Marketplaceを新たにサポートし、インストールオプションを拡張した。