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リクルート、先払いにも対応した給与支払いサービス「Airワーク 給与支払」を中堅・大企業向けに提供

 株式会社リクルートは9日、給与支払いサービス「Airワーク 給与支払」を、中堅・大企業向けに提供すると発表した。まずは、グループ会社である人材派遣会社、株式会社リクルートスタッフィングに提供を開始する。

 Airワーク 給与支払は、企業の給与支払いを容易に行えるサービス。毎月の給与支払日に、一覧画面から従業員全員の給与を1クリックで簡単に振り込めるほか、従業員の利用している金融機関がどこであっても、サービス利用料(振込手数料含む)は一律で、口座情報の変更なども従業員自身で行えるため、口座情報の管理の手間もなくなるという。

 リクルートでは4月3日より、同社の決済サービス「Airペイ」を利用する中小事業者に対して提供を開始していたが、今回は機能とUXを一部変更し、新たに中堅・大企業向けに提供を開始する。

 さらに同サービスでは、給与の先払いにも対応している。従業員は、Airワーク 給与支払が従業員向けに提供する「給与受け取りサービス」から、働いた分の給与の先払い申請が可能。従業員が先払い申請できる金額は、勤務実績から自動で上限額が算出され、給与受け取りサービスに反映される仕組みで、企業側でも、従業員が先払い申請できる1日あたりの上限金額と支給割合を細かく設定できるとのこと。

 加えて、Airワーク 給与支払が導入企業の勤怠システムや人事システムと連携していれば、自動で情報を取り込むことも可能だ。

 Airワーク 給与支払の基本利用料は無料。従業員が先払いを申請するごとに、1回あたり110円(税込)の手数料がかかるが、手数料を事業者と従業員のどちらが負担するかは、導入企業が労使協定で取り決めて選択するとした。

 また今後は、状況が整い次第、スマートフォンアプリ「エアウォレット」での先払い給与受け取りにも対応する予定。

 なお、リクルートスタッフィングが同サービスを採用することにより、同社が派遣した先の企業で就業中のスタッフのうち、特定の勤怠システムを利用する約4万人が、実際に働いた分の給与を先払いで受け取れるようになるとのことだ。