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ピュア・ストレージ、Azure VMware Solution向け外付けブロックストレージを一般提供

 米Pure Storage(以下、ピュア・ストレージ)は8日、マイクロソフトのAzure VMware Solution向けとして初の外付けブロックストレージとなる「Pure Cloud Block Store for Azure VMware Solution」の一般提供を開始した。

 Pure Cloud Block Storeは、ストレージ集約型のVMwareワークロードを実行する顧客に、Azure VMware Solutionのコンピュートとストレージ容量のニーズを最適化する柔軟性を提供し、クラウドにかかるコストを低減させる。

 マイクロソフトのAzure VMware Solutionを使用することで、ユーザーはVMwareベースのワークロードを、オンプレミスのデータセンターからAzureに移行または拡張できる。しかし、ストレージ集約型のVMwareワークロードには、移行に膨大なコストがかかるものが少なくないと説明。

 ピュア・ストレージのソリューションは、こうしたギャップの解消を可能にすると説明。顧客のAzure VMware Solutionにおけるストレージのフットプリントと支出を最適化するとともに、VMwareベースのワークロードをAzureにスムーズに移行できるようサポートし、顧客が長年信頼してきたオンプレミスのVMwareエクスペリエンスを、パブリッククラウドで実現するとしている。

 Pure Cloud Block Storeは、ストレージとコンピュートリソースを分離し、ストレージ容量の拡張をコンピュートノードとは独立して行えるようにしている。また、ピュア・ストレージは、重複排除、圧縮、パターン除去による高度なデータ削減機能をクラウドにも適用し、さらにシンプロビジョニング機能により、高効率で最適化されたストレージを実現する。

 ピュア・ストレージの顧客である米大手飲料メーカーでは、Pure Cloud Block Store for Azure VMware Solutionの導入により、50%のコスト削減が見込まれていると説明。さらに、オンプレミスのVMwareワークロードのための、完全なディザスタリカバリソリューションを導入できるようになるとしている。

 また、ストレージとコンピュートリソースの分離により、これまでコストが障壁となっていたVMwareワークロードのAzure VMware Solutionへの移行が可能になり、コストを過剰にかけることなく、Azure VMware Solutionのメリットを活用できると説明。ピュア・ストレージの別の顧客では、Pure Cloud Block Store for Azure VMware Solutionを使用して、合計500TiB以上のストレージ容量を必要とするVMwareワークロードをAzureに移行する予定で、これらのワークロードの移行により、約50%のコスト削減が見込まれているという。

 これらの機能により、顧客はオンプレミスとAzureの両方でピュア・ストレージを使用することで、真のデータモビリティを実現し、ハイブリッドなVMware環境を構築できると説明。また、ピュア・ストレージの顧客は、Evergreen//Oneサブスクリプションの活用により、必要に応じてオンプレミスのFlashArrayシステムから、AzureのPure Cloud Block Storeに容量を移行できるとしている。