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宇陀市とCTC、3Dバーチャル地図ソリューションを用いて市内の観光情報を提供する実証実験

 奈良県宇陀市と伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は、CTCが開発した3Dのバーチャル地図ソリューション「CLoVMap(クローブマップ)」を利用し、宇陀市の観光情報の提供サービスについての実証実験を3月15日から開始すると発表した。サービスはWebブラウザベースで利用でき、提供期間は6月末までの予定。

 奈良県の北東部にある宇陀市は、樹齢300年とも言われるしだれ桜「又兵衛桜」などの桜の木で知られており、毎年多くの観光客が訪れているというが、桜の名所から市内のほかの観光スポットへの誘導が課題だったという。

 そこで今回の実証実験では、宇陀市を3D化した地図の中に大宇陀地区の観光スポットを表示し、入力情報に基づいて、観光客へのレコメンド(ほかのスポットへの周遊提案)を行う。この地図では、3D表示のため山や建造物などを立体的に確認可能なほか、観光スポット周辺の店舗なども把握できるとした。

 入力情報は、観光客の本人の性別、年齢、同行者、天候、レトロな/活気のある/おしゃれな等の雰囲気、交通手段、名所めぐり/温泉/聖地巡礼等の希望といったもので、宇陀市のマスコットキャラクター「ウッピー」がAIアバターとして地図上に登場し、お勧めのスポットを案内する。また観光スポットにある二次元コードを読み込めば、そのスポットの情報を参照可能とのこと。

 なお実証実験では、各スポットの訪問数の可視化や、ノベルティ取得による周遊人数の把握、アンケートによる意見の収集なども実施する。