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クラスメソッド、社内問い合わせを効率化する「生成AIチャットボット らくらくRAG導入パック」を提供

 クラスメソッド株式会社は8日、社内の問い合わせ対応や情報検索を効率化する「生成AIチャットボット らくらくRAG導入パック」を提供開始すると発表した。Amazon Web Services(AWS)内に各企業専用の環境を構築することにより、最短2週間での利用開始と情報漏えい防止を実現しているという。

 RAG(Retrieval-Augmented Generation)は、生成AIに独自の情報を付与して検索させることで、自社データや独自情報などへの質問に回答できるようになる技術。今回発表された「生成AIチャットボット らくらくRAG導入パック」では、このRAG技術を利用し、社内ヘルプデスク対応を代行するチャットボットを最短2週間で導入できるという。

 また、導入する企業が業務で利用中のMicrosoft TeamsやSlackなどのコミュニケーションツールと連携できるため、使い慣れたユーザーインターフェイス(UI)から、特別な操作をすることなくチャットボットによる回答を受けられるほか、利用するLLM(大規模言語モデル)も選択可能であり、GPT-4はもちろん、最新モデルであるClaude 3にも対応。生成AIが読み込むドキュメントは、専用の管理画面より、簡単にデータの更新やメンテナンスが可能となっている。

 さらに、導入企業専用のAWS環境に構築され、企業はドキュメントやデータを独自に管理可能。生成AIの利用はAPI通信を介して行われるので、このサービスで利用されるデータは、生成AIサービスの提供企業によるAIモデルの学習に使用されることはなく、セキュアな運用が可能とのこと。

 なおクラスメソッドでは、自社にて行った実証実験で、社内ヘルプデスクに寄せられる質問の一次回答を生成AIチャットボットに代行させた結果、担当者の業務量を3割減少させただけでなく、70%以上の高い回答満足度を得たと、その効果を説明した。