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NTT Com、建設現場向け3Dデジタルツインプラットフォーム「CupixWorks」の取り扱いを開始

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は6日、韓国Cupixと、同社の建設現場向け3Dデジタルツインプラットフォーム「CupixWorks」に関わる日本向けの総代理店契約を締結し、サービスの取り扱いを開始すると発表した。価格は個別見積もり。

CUPIXの3Dデジタルツイン技術と、NTT Comのドローン、AI、セキュリティなどのシステムや知見とを組み合わせ、建設現場における管理業務のさらなる効率化を実現します。

 CupixWorksは、建築・プラント業界のDXを実現する3Dデジタルツインプラットフォーム。工事現場の映像をデジタル空間上で再現し、現場管理、進捗管理を統合的にワンストップで実現する。

 提供する機能のうち、3D映像による建設工事現場全体の施工確認機能は、360度カメラで撮影した施工現場の映像データをインポートし、「3Dウォークスルー」と「3Dドールハウス」の2種類の3Dモデルデータを生成する。

 「3Dウォークスルー」により、地図検索サービスのストリートビューのように現場で歩き回っている感覚を再現でき、360度の視点から対象物の映像を確認できる。また「3Dドールハウス」により、鳥の視点のように対象物を俯瞰し、確認できる。

 さらに、「3Dウォークスルー」と「3Dドールハウス」を1つの画面に並べる「サイトビュー」を生成することで、建設工事現場全体を見ながら、任意の施工箇所をピンポイントで確認できる。

3D映像による建設工事現場全体の施工確認機能のイメージ図

 施工進捗の自動検知機能は、BIMなどの外部データと連携させることで、設計段階のデータと現場の映像データの差分を自動的に検知できる。BIMのオブジェクト(壁や配管、建具など工事上の単位)ごとに、正しい場所に施工されているかを把握でき、施工管理を効率的に行える。また、スケジュール機能により、BIMのオブジェクトごとに、進捗を「未完了」「対応中」「完了」の3つのステータスに分けて把握でき、施工が計画通りに進んでいるかを自動検知できる。

施工進捗の自動検知機能のイメージ図