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NTT Com、位置情報を活用して病院内の患者・医療従事者の所在確認などを行えるサービス

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は19日、病院向け屋内位置情報活用サービス「LocoView」を、同日より提供開始すると発表した。

 LocoViewは、病院内に設置するビーコンとスマートフォンのアプリ間通信により、医療従事者や患者の位置情報を取得し、医療現場の円滑なコミュニケーションを支援するサービス。患者ひとりひとりの位置情報を取得できるため、医療従事者が特定の患者を探す時間の短縮や、診察案内の柔軟な順番変更が容易になるという。

患者の位置情報の可視化

 さらに、医療従事者同士でもおのおのの位置情報が確認できることから、位置情報から互いの業務状況を考慮できるようになるとのこと。例えば、医師が診察室にいれば外来患者の対応中と判断し、電話ではなくチャットを送信するなど、適切なコミュニケーション手段の選択や、効率的な業務連携が可能になるとしている。

医療従事者の位置情報の可視化

 また管理画面から、医療従事者や患者へのメッセージ通知とその既読確認が可能。従来、患者は診察の待ち時間に待合室から離れることが難しい状況だったが、自身の順番が来た際に、アプリ経由でメッセージを受けられるようになるため、待ち時間を有効に活用可能になるとした。

 このほか、医療従事者の位置情報ログ(時間と場所)を取得する機能も備えているので管理者は、医療従事者から申請された勤怠時間と、該当時間の位置情報ログを照らし合わせて、適切な申請がなされているかを確認することもできる。

 なお導入は、ソーラーパワー型Bluetoothビーコンの設置と、スマートフォンへのアプリのインストールで済み、ビーコンは電源が不要のため、簡易的な工事で導入可能な点もメリットだ。

 今後は、業務分析ダッシュボード機能、人流分析機能の提供を予定するほか、病院だけではなく、オフィスなどの他領域での展開も進めるとしている。