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NEC、AIを活用した現場の見える化と分析レポート作成を実現する「NEC デジタルツインソリューション 現場可視化・分析サービス」

 日本電気株式会社(以下、NEC)は15日、物流倉庫や製造工場、建設現場など、人が働く特定の空間にAIを搭載した機器を設置することで、データを取得・分析して現場業務と作業状況を把握し、レポーティングする「NEC デジタルツインソリューション 現場可視化・分析サービス」を3月25日に販売開始すると発表した。

 サービスは、NECのAI技術である行動解析技術と人物照合技術を組み込んだ、映像処理能力の高いハードウェアと現場撮影用カメラ、専用の分析ツールを使用することで現場を見える化し、分析レポートとして提供する。精度の高い行動解析・人物照合技術により、さまざまな現場の多様な作業内容を正確にデータ化し、そのデータを現場の把握・分析に活用できるようにする。

使用イメージ

 映像処理能力の高いハードウェアと分析用ソフトウェア、現場撮影用カメラといったパッケージ化されたシステムを導入するだけで、手軽に現場作業者の作業内容や作業時間、作業状況を把握するための行動をデータとして可視化できる。

 カメラで撮影した長時間の映像データを元に、作業量や作業プロセス、作業時間帯別の観点で現場作業状況を可視化して分析する。その全ての工程がサービスに含まれているため、作業工数を削減できる。

 NEC デジタルツインソリューション 現場可視化・分析サービスの価格は、500万円(税別)から。価格には初期導入費(記録用カメラ2台、処理用コンピューター、ストレージ、機材設置)、分析レポーティング費(専門家による映像ログの分析と課題抽出、レポート作成・報告)が含まれる。NECでは、今後3年間で、約4億円の売り上げを目指す。また、2024年度中に、サービスで取得したデータを活用して業務プロセスマイニングや最適化シミュレーションを実現する、システムやサービスの拡充を目指す。