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NTTデータ、X(Twitter)データを活用した発見型トレンド予測サービスを提供

 株式会社NTTデータは26日、X(旧Twitter)のデータを活用した発見型トレンド予測のサービス「トレンドエクスプローラー」を提供開始した。

 トレンドエクスプローラーは、NTTデータがXの全量データを利用して確立してきたデータ分析手法と、Google Cloudの生成AIを活用。国内月間4500万のXアクティブユーザーが、X上で投稿する日々新しく生まれる言葉や、キャラクター名称をはじめとした辞書に掲載されない言葉などを、NTTデータが独自に自然言語解析を行っている。

トレンドエクスプローラー概要

 リストアップされた2000万以上のモノ・コトのキーワードを、食、旅行、美容などの約30のカテゴリに分類。これらのキーワードを常時モニタリングし、投稿量の上昇傾向や、情報感度が高いユーザー層の反応率などから、トレンド化の兆しが現れたモノ・コトを自動で抽出する。また、それらが成長期なのか減退期なのかをフェーズで識別することで、いまどのフェーズにいるかを理解できる。

 発見されたモノ・コトとその投稿に対して、NTTデータの言語解析技術とGoogle Cloudの生成AIで解析することで、特徴的なキーワードの中からその背景要素を抽出する。この背景を読み解くことで、ただトレンドを知るだけでなく、思考の幅を広げ、新しいアイデアや仮説立てに役立てられる。

 トレンドアイテムの推移を学習した予測モデルを作成し、調べたい対象の今後の投稿数の推移も予測できる。Google Cloudの機械学習サービスを統合したプラットフォームのVertex AIにより、過去2年分の投稿量推移データの分析を行うことで、対象トレンドへの関心が前年比で上昇・維持・下降するか、当月比で上昇・維持・下降するか、70-80%の高精度で予測する。

 さらに、生成AIを活用し、トレンドとその背景要素を踏まえた新商品コンセプトやプロモーションの企画資料を自動作成する。自動生成を活用し、コンセプト案を複数作成することで、意思決定における選択肢を増やす。

 トレンド候補検討フェーズから、新商品コンセプト案の採用を意思決定するプロセスまで、一気通貫で支援するカスタマーサクセスも合わせて提供する。顧客の関心のあるカテゴリをヒアリングし、トレンド候補を抽出した後、顧客の業種・業態・ニーズに即したコンセプト案を提案する。

 NTTデータは、企業のマーケティング活動を伴走型で支援し、より高精度に生活者の価値観やニーズを導くインプットデータの種類を拡充しつつ、5年間で売り上げ100億円を目指すとしている。