ニトリグループ、配送ルート作成に富士通の配送最適化技術を適用　配送ルートの適正化によって配送効率向上を図る

　株式会社ニトリホールディングスと、同社の子会社である株式会社ホームロジスティクス（以下、ニトリグループ）、富士通株式会社の3社は23日、ホームロジスティクスが運営する配送センターの配車システムに、配送最適化技術を導入し、全国80カ所の配送センターにて本格的に運用開始したと発表した。

　今回、配送センターの配車システムに導入された配送最適化技術は、富士通の量子インスパイアード技術「デジタルアニーラ」を軸とするもので、数ある組み合わせから、トラックの積載量やドライバーの作業時間、走行距離を考慮した最適なルートを高速で導き出せるという。

　ニトリグループでは、物流品質の向上に取り組む中で、配送ルートの作成における作業時間の短縮、属人化の解消や、今後も増え続ける取扱個数に対する配送効率の向上を課題としてきたが、同技術の運用によってこの解消を図る考え。また、商品配送におけるドライバーの労働時間短縮を実現するとともに、CO2排出量の削減による、地球温暖化や大気汚染などの環境負荷軽減に貢献するとしている。