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SCSK、クラウド通信環境向け機能を強化したアンリツの帯域制御装置「PureFlow AS1」を販売

 アンリツ株式会社とSCSK株式会社は15日、アンリツが開発・製造する高精度帯域制御装置「PureFlowシリーズ」の新製品「PureFlow AS1」を、販売代理店であるSCSKを通じて販売開始すると発表した。

 PureFlow AS1は、クラウドサービスが拡大する現代のビジネス環境下での安定的なネットワーク環境を支える、新しい帯域制御アプライアンス製品。クラウドサービス環境下で統合管理を可能とする「ドメインフィルタ機能」「SNI識別機能」や、サーバーやネットワークの状態監視に活用できる「アクティブモニタ機能」などの新機能により、運用管理の課題解決に寄与する。

 特に、監視フロー数とアクティブモニタの対象数を拡大した「アクティブモニタ機能」は、ネットワーク上で発生するレスポンスタイムやパケットロス率などの統計情報を、より多くの端末間で取得できるようになった。これにより、これまで監視が難しかった冗長系などのポイントにも、より能動的な常時監視が可能になった。また、サイレント障害など見落とされがちな問題も素早く検知できるようになり、ネットワーク障害の予兆を早期に把握できるようになった。

 ドメインフィルタ機能とSNI識別機能は、HTTPS通信からSNI(Server Name Indication)を識別して学習し、それを通信制御のフィルタ条件として活用する機能。データセンター集約型などの場合は、社内通信とクラウド通信の統合管理(監視、制御)で活用でき、クラウド分散型の場合は、ブレイクアウト構成におけるクラウド通信の最適化が可能となる。

 PureFlow AS1の販売価格はオープン。参考価格は、1Gbps帯域使用時で350万円(税別)から。販売目標は、2026年3月期までに1000台。アンリツとSCSKは、通信事業者、データセンター事業者、電子商取引(EC)事業者、銀行、証券、保険などの金融事業者、大学をはじめとする文教ネットワーク、機械、電子などの製造業、商社、小売りなどの流通事業者などを中心に、製品の販売を進めていくとしている。