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マツリカ、デジタルセールスルーム「DealPods」でアカウントプラン作成などの機能アップデートを発表

 株式会社マツリカは29日、オンラインで商談を行えるデジタルセールスルームを提供する「DealPods」について、機能アップデートを発表した。

 デジタルセールスルームは、営業(売り手)と購買者(買い手)が商談情報や営業コンテンツを共有し、効率的な営業・購買活動を行うことを目的としたオンラインスペース。売り手と買い手がリアルタイムでチャットをしたり、タスクや動画、資料の共有などによってオンラインでのやり取りを行ったりすることで、営業担当者はこれまで不可能だった方法でバイヤーとの関わりを持てる。

 DealPodsは、主にエンタープライズセールスに従事するセールスパーソン向けに、最新・最適な営業資料の社内管理から顧客共有ページ内での提案、提供コンテンツのトラッキング・効果検証までをオールインワンで提供し、営業活動におけるあらゆるコンテンツデータ・人物データ・商談データを取得・蓄積する。

 マツリカでは、大型商談を成約に導く「エンタープライズセールステック」としてDealPodsを提供する。大手企業の購買プロセスが複雑化する流れを受け、営業活動も複雑化しているが、エンタープライズセールスはその難易度や経験者の少なさから、職人技のような営業活動と言えると説明。エンタープライズセールステックは、エンタープライズセールス従事者に向けた新たなセールステクノロジーで、エンタープライズセールステックは、テクノロジーの力を生かし、これらの課題をシンプルかつ効率的に解決するとしている。

 新機能では、アカウントプラン・アクションプランの一元管理と作成工数を削減。従来のアカウントプラン作成プロセスでは、ドキュメントツールを使用してアカウントプランを作成し、エクセルやパワーポイント、描画ツールを駆使して相関図を作成し、その後メンテナンスを継続する必要があったが、この手法では情報が点在し、作成・メンテナンスにかかる工数が増加するという課題があった。DealPodsでは、企業ごとに分けられた1つのページ内でアカウントプラン、相関図、アクションプランを簡単に作成できるため、情報を集約し、作成・メンテナンスの工数を削減できる。

 大型商談において成功に不可欠となる、社内推進を手助けしてくれるキーパーソン(チャンピオン)の見極めと接触についても、DealPodsではデジタル上で顧客の関与者とその役割が可視化され、キーパーソンに直接接触できるチャネルを作れるようになる。これにより、見極めから接触までのプロセスが迅速化し、商談の進行スピードが向上するとしている。

 また、大型商談では長期にわたる営業活動が求められ、こうした商談では提案力やコミュニケーション能力だけでなく、プロジェクトマネジメント力も重要だと説明。DealPodsを活用することで、顧客とのプロジェクト管理・タスク管理が容易になり、双方でネクストアクションを合意し、期日通りに成約に導ける。これにより、プロジェクトマネジメント型の営業活動の組織標準化が実現され、期日ズレ(スリップ)が組織的に減少するとしている。