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古河電工、ローカル5Gを用いたソリューション実証実験/アプリケーション開発環境を拡充

 古河電気工業株式会社(以下、古河電工)は13日、総務省関東総合通信局からSub6帯域(4.6GHz~4.9GHz)に対応したローカル5Gの実験試験局免許を11月10日に取得したと発表した 。これに伴い、同社平塚事業所内のブロードバンドシステムアプリケーションラボにおいて、ローカル5Gを用いたソリューションの実証実験およびアプリケーション開発の環境を拡充した。

 古河電工では、現在、ケーブルテレビ事業者や通信事業者では、光ファイバーを用いたPON(Passive Optical Network)方式の通信システムが採用されているが、このPONとローカル5Gを接続することで、法人や自治体なども新しい独自サービスの提供が可能になると説明。例えば、構内自動搬送システムや、医療機関における高解像度の映像伝送による遠隔検査システム、専用のスポーツコンテンツのリアルタイム中継伝送などが期待され、こうしたサービスの開発や検証への支援ニーズが高まっているという。

 こうした状況を受け、古河電工では、ローカル5Gの実験試験局免許の取得により、11月10日に平塚事業所内のブロードバンドシステムアプリケーションラボに、屋外基地局や5Gコアシステムのほか、これらの接続に必要なPONなどを設置した。同ラボは2021年の開設以降、顧客環境と同等のシステムでアプリケーション開発を行ってきたが、今回新たな設備が加わったことで、ローカル5Gのアプリケーション開発に加えて、ソリューションおよび新サービスのユースケースなどの実証実験が可能になるとしている。

 今後、実験場を利用したアプリケーション開発として、ドローンやロボットなどを用いたアプリケーション、高精細映像の伝送実験や次世代自動車通信向け通信インフラ用の通信実験、5Gを用いたIPテレビ配信などの検証を行う予定。古河電工は今後も、光と無線通信を融合した革新的ネットワークの開発やソリューションの強化を進め、情報通信ネットワークの強靭化・高速化に貢献していくとしている。

平塚事業所内の屋外基地局