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NTT Com、IoTデータ伝送ミドルウェア「intdash」を利用したリアルタイム遠隔監視/操作を実現するIoT活用ソリューションを提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は10日、株式会社アプトポッドが提供するハイパフォーマンスなIoTデータ伝送ミドルウェア「intdash」と連携した、高度なデータ利活用を可能とする独自のアプリケーションを開発し、アプリケーションと「intdash」、高速通信環境をパッケージとした「IoTデータ利活用パッケージソリューション」を提供開始すると発表した。

ソリューションは、さまざまな機器のリアルタイム遠隔監視/操作に必要となる、大量のデータのパイプラインとして「intdash」を活用し、5Gなどのネットワークと、エッジコンピューティングなどで構築する高速通信環境、リアルタイムにデータを処理するAI技術を一元的に提供する。

 ソリューションを構成する機能のうち、「リアルタイムデジタルツイン機能」は、カメラやLiDARなどの複数センサーデータを、5Gなどで構築する高速通信環境でリアルタイムに収集し、それらのリアルタイムデータを使って、仮想空間上での現実世界の再現を可能にする。一般的な映像データに加えて、現実世界を再現した仮想空間上で遠隔操作を行うことで死角をなくし、ロボットや建設機械のより安全な遠隔操作を実現する。

 「リアルタイム閾値検知機能」は、複数センサーのストリームデータの閾値(しきいち)検知をする場合などに、intdashと組み合わせることで、個別にインテグレーションすることなく、リアルタイムでストリームデータの異常値を検知し、運用者へのメール発報を可能とする。これにより、工場設備運用や車両開発の現場において、大量のストリームデータの中から、異常をリアルタイムで把握できるようになる。

 「リアルタイムAI分析機能」は、データのリアルタイムAI分析機能を提供する。これまで、映像などでAI分析を行うには、カメラなどのIoT機器やデータ収集機構をそれぞれ準備するとともに、AIサービスへのデータ連携を構築する必要があった。リアルタイムAI分析機能では、intdashでデータを収集し、AIサービス連携機能を利用するだけで、AI分析の実現が可能になる。映像分析サービスとの連携も可能で、今後、さまざまなAIサービスと連携し、ラインアップを増やしていく予定としている。

 サービスの価格は要問い合わせ。NTT Comでは今後、5GやNTT Comのインフラアセットとintdashを組み合わせ、ロボット・ドローンを含むさまざまな「動くIoT」におけるユースケースに対応したパッケージソリューションを追加していくとしている。