ニュース

NTTPC、バイタルセンサーを用いて個人・組織のストレス状態を把握し職場の活性化を図る「健康経営支援サービス」

 株式会社NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)は、バイタルセンサーを用いて、従業員によるセルフケアと、組織単位での活動状況把握により職場の環境改善と活性化を図る「健康経営支援サービス」を、10月10日から提供開始すると発表した。

 健康経営支援サービスは、組織単位でバイタルデータを集計し、当該組織の「リスク度」や「活性度」の変化や傾向を把握することにより、働く環境の改善を図るサービス。従業員がリストバンド型のバイタルセンサーを着用するだけでセルフケアを可能にし、組織単位での活動状況を把握できるようになるという。

 また、その結果をもとに働く環境の改善をサポートし、従業員や組織活動のリスク度(蓄積疲労度・ストレス度が悪化している状態の割合)を軽減したり、活性度(自律神経バランスが良好な状態の割合)を向上させたりすることで、従業員エンゲージメントを高められるとした。

 具体的には、ワークエンゲージメント<集中状態>、ストレスフル<疲労・不安>、リラックス<安定・寛容>、バーンアウト<燃え尽き>――といった、4つの心的ストレス状態を算出し、独自に設定した心身の状態を指標化。個人単位で「いつもの状態」を算定し、その違いを算出する。

 把握された指標を参照することで、従業員は、無自覚だった体調や疲れの傾向に気づき、自身に最適なペースで働けるようになるほか、過去のバイタルデータ分析結果を振り返ることにより、自身に適した時間・場所・仕事の内容が認識でき、自分らしく働くためのヒントを得られるとしている。なお、従業員のプライバシーに配慮し、組織や上長には個人のバイタルデータ分析結果は開示されない。

 また個人の心的状態を集めて、組織ごとの状態を数値化する機能も備えており、当該組織のリスク度や活性度の変化や傾向を把握して、課題のある組織・環境を特定することも可能だ。

 なおNTTPCでは、このサービスについての実証実験を2カ月ほど行ったところ、最大で、リスク度が24ポイント改善したほか、活性度が23ポイント向上したとのこと。