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ラック、VMwareの仮想サーバー環境をOCIに移行する「Oracle Cloud VMware Solution」の導入支援サービスを提供

株式会社ラックは2日、オラクルのクラウドプラットフォーム「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」へのマイグレーションサービスについて、VMwareの仮想サーバー環境「vSphere」ベースのシステムをOCIにスムーズに移行できるサービス「Oracle Cloud VMware Solution(OCVS)」の導入支援サービスを提供開始した。

 OCVSは、VMwareの仮想サーバーであるvSphereで構築したシステム環境を、そのままクラウドプラットフォームであるOCIに移行できるサービス。vSphereの既存の構成や運用環境の変化を最小限に抑えながら移行できることを特長とし、ラックが培ったクラウド導入ノウハウを合わせて活用することで、効率的なクラウド移行を実現する。

 vSphere環境のバージョンアップやパッチ適用のタイミングを、企業がオンプレミスシステムと同様のイメージで制御できる。これにより、運用変更を最小限に抑えたいという企業や、現行システムのOSやミドルウェア、アプリケーションを十分に検証してからアップグレードやパッチの適用といった企業の要望に対応する。

 企業はこうしたメリットを生かしながら、OCVSの導入により、サーバーやストレージなどのインフラコストの削減や、災害時を想定したディザスタリカバリの実施、クラウドネイティブサービスを利用することによるビジネスの変化に柔軟に対応できるIT基盤や、組織の確立といった効果を実現できるとしている。

 ラックが支援するOCVS導入プロジェクトでは、最初の段階において、現行の運用環境を短期間かつ、変更を最小限に抑えてクラウド環境上に構成する。また、OCI/OCVS移行後の運用環境で残される環境アップグレードなどの課題への対応や、アセスメント、クラウド環境の段階的な最適化計画といった支援サービスも今後拡充していく予定。将来的には、ラックが持つセキュリティソリューションやサービスとの連携も視野に入れるとしている。