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ネットワンシステムズ、複雑化したシステム運用の一元管理を実現するオブザーバビリティサービスを提供

 ネットワンシステムズ株式会社は26日、DX化に伴って複雑化したシステムの統合運用管理を実現する、オブザーバビリティサービスを提供開始すると発表した。

 オブザーバビリティ(可観測性)は、分散されたICTシステムの詳細なデータを収集、可視化し、複雑なシステムの状況を観測可能にする機能で、オブザーバビリティを高めることにより問題の原因究明の迅速化、システムパフォーマンスの安定化・向上につなげられる。

 ネットワンシステムズでは、昨今のDX化に伴うさまざまなクラウドサービス導入により、インフラシステムの運用管理が複雑になっているとして、オブザーバビリティサービスを導入することにより、複雑化したオンプレミス、マルチクラウド、ネットワークの観測データを一元的に収集、可視化し、問題の根本原因を素早く把握できると説明。さらに、システム運用のあり方を、従来の問題解決型から、収集した観測データの分析をもとに事前に障害を予見し、インシデントを未然に防ぐシステム改善型へ変化させることで、顧客のシステムパフォーマンスの最適化・高度化や運用工数の削減を実現するとしている。

 サービスは、クラウド、オンプレミスを問わず、さまざまなシステムのメトリクスやログを一元収集し、管理、可視化、分析を可能にする。

 オンプレを含めたマルチクラウド、ネットワークの統合的なモニタリングシステムの設計・導入を支援。複雑化するオンプレ、クラウド、ネットワークのメトリクスやログを一元的に収集し、「いつ・どこで・なにが起きているのか」を把握可能な統合モニタリング環境を提供する。サイロ化したシステム運用ツールを共通のモニタリングツールへと統合することで、担当部署間の状況の共有を容易にする。

 さまざまなシステムのメトリクスやログを一元的に集約し、可観測性を高めることで、障害発生箇所の早期発見、観測データの相関分析による迅速な原因究明へとつなげる。また、モニタリングツールの管理やインシデント対応をネットワンシステムズが行うことで、顧客のモニタリングツールの学習コスト・運用工数を削減する。

 さらに、システムのモニタリングだけでなく、収集した観測データを分析し、システム改善へと活用する。オブザーバビリティサービスは、システムにインシデントが発生してから対応する運用から、インシデント発生を抑制するためのプロアクティブなシステム改善対応を行う運用へと変化させ、システムのさらなる高度化を促進する。

 サービスは、顧客の運用形態に合わせて、システムデータを統合したポータルを用いてセルフ運用が可能な「Liteモデル」、モニタリングツールの管理、インシデント対応などの運用委託が可能な「Standardモデル」、ネットワンシステムズのカスタマーサクセスと組み合わせてシステム改善に観測データ活用を推進する「Advancedモデル」の3モデルで提供する。