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東陽テクニカ、セキュリティプラットフォーム「ULTRA RED」に生成AIアシスタント機能「VITA AI」を追加

 株式会社東陽テクニカは8日、イスラエルのULTRA REDが提供するアクティブサイバーディフェンスソリューション「ULTRA RED」について、生成AIを活用したセキュリティアシスタント機能「VITA AI」を、9月1日に追加したと発表した。

 東陽テクニカでは、リモートワークの普及などに伴い、より多様化・複雑化するサイバー攻撃に対する迅速なセキュリティ対策が求められ、サイバーセキュリティに対応する人的リソースが不足しているといった課題に対し、ULTRA REDと国内代理店契約を締結し、2023年7月に「ULTRA RED」の販売を開始した。

 ULTRA REDは、CTEM(Continuous Threat Exposure Management:継続的な脅威エクスポージャ管理)を完全自動化したプラットフォーム。サイバー攻撃者が使う実際の手法を用いて、組織ネットワークへの侵入シミュレーションを行うことで、攻撃される可能性の高い脆弱な箇所を特定し、攻撃を受ける前に対策を講じられる。検知結果と、独自の脅威情報データベースの情報を組み合わせ、より正確でセキュアな対策につなげる。

 新たに追加した機能「VITA Vulnerability Intelligence & Threat Analysis AI」は、ULTRA REDのGUI上にて提供される生成AIアシスタント。自然言語処理機能を備え、脆弱性や攻撃ベクターに関する情報を対話形式で提供する。公に検証されたデータやユーザーからのフィードバックを基に、常に精度を高めながら、企業や組織に対してアクションに結び付くインサイト、修復のガイドライン、新たな脅威へのプロアクティブな対策を提案する。

「VITA AI」イメージ

 脅威や脆弱な状況に対し、簡潔な技術分析結果やコンテキスト化されたガイダンスにより、セキュリティアナリストの迅速な対応を支援する。VITA AIの機能は、組織のインシデント対応機能、意思決定、リソース割り当てを強化し、サイバーセキュリティのレジリエンシーの向上に貢献する。

 生成AIを活用したサイバーセキュリティスペシャリストアシスタントとして、セキュリティアナリストが手作業で行っていた分析タスクを自動化。詳細なレポート作成に加え、企業が使用しているセキュリティソリューション(検知システムやマネジメントシステム)用の設定や、ルールの作成にも対応する。

 MTTR(Mean Time to Repair:平均修復時間)を短縮し、問題点の識別とリスク分析を正確かつ迅速に実施。自然言語処理機能を備え、必要な脆弱性や攻撃ベクターに関する情報を即座に提供する。