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トレンドマイクロ、統合セキュリティ基盤「Trend Vision One」に自社セキュリティ製品の管理・運用機能を搭載

 トレンドマイクロ株式会社は23日、統合サイバーセキュリティプラットフォーム「Trend Vision One」を強化し、トレンドマイクロのさまざまなセキュリティ製品を管理・運用する機能を追加すると発表した。

 Trend Vision Oneは、トレンドマイクロが提供している統合サイバーセキュリティプラットフォーム。エンドポイント、サーバー、クラウド、メール、ネットワークを保護する各セキュリティ製品がセンサーとなり、各レイヤ―で検知した脅威や侵入の痕跡を相関分析することで、サイバー攻撃の全体像と対処が必要な対象を可視化して、より迅速にサイバー攻撃に対応するXDR(Extended Detection and Response)を、中核となる機能として提供している。

 また、法人組織のネットワークに接続されているPC、サーバー、ソフトウェアなどのデバイスベースに加えて、ユーザーベースでもリスクを把握できるアタックサーフェス(攻撃対象領域)リスクマネジメント機能も提供されている。

 今回は同製品に、さらに、トレンドマイクロが提供するエンドポイントセキュリティ、メールセキュリティ、ネットワークセキュリティ、クラウドセキュリティ、OTセキュリティを統合的に管理・運用できる機能を提供する。

Trend Vision Oneの製品管理画面

 トレンドマイクロはこの理由を、企業において、デジタル環境の複雑化と脅威の増加によるセキュリティ対策のサイロ化が進み、セキュリティ担当者が、複数のセキュリティツールを用いた管理・運用を余儀なくされている現状を改善するため、と説明。今後、同社がトレンドマイクロが提供する製品群は、新たに「Trend Vision Oneシリーズ」として提供するとした。

 なお第1弾としては、エンドポイントセキュリティ製品「Trend Vision One Endpoint Security」を、9月4日より提供開始。参考標準価格は、1ライセンスあたり年額6160円(税別)となっている。

 また、既存のエンドポイントセキュリティ製品「Trend Micro Apex One SaaS」「Trend Micro Cloud One - Workload Security」をすでに利用中の企業は、エージェントをアップデートすることなく、管理サーバーをTrend Vision Oneに変更することで、XDRやアタックサーフェスリスクマネジメント機能に加えて、セキュリティ製品の管理・運用を1つのコンソールで利用可能になるとのこと。一方で、従来の管理サーバーを継続して利用することもできる。

 このほかの、メールセキュリティ、ネットワークセキュリティ、クラウドセキュリティ、OTセキュリティなどの製品群は、9月以降に順次提供する計画である。