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さくらインターネット、生成AI向けGPUクラウドを2024年1月以降提供へ

 さくらインターネット株式会社は、生成AI向けのGPUクラウドサービスを2024年1月以降に開始すると発表した。将来的には「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」を2000基規模で運用する体制を目指す。なお開始に先立って、サービス内容の要望に関するアンケート、無償トライアルなどをすでに受け付けている。

生成AI向けクラウドサービスの提供を予定している「石狩データセンター」

 生成AIサービスの多くは外国企業によって運営されている。AIやクラウドの利用がますます広がっていく中、経済安全保障の観点では日本国内にて各種基盤を整えるべきとの議論がある。さくらインターネットでは、経済安全保障推進法において「クラウドプログラム」が特定重要物資に指定されている現状を踏まえ、大規模クラウドインフラの整備を決定。3年間で130億円規模の投資を行うという。

 投資決定にあたっては、「クラウドプログラム」の供給確保計画に基づく認定を経済産業省からうけている。運営拠点はさくらインターネットの「石狩データセンター」(北海道)となる予定で、大規模言語モデルなど生成AI関連の利用を想定している。