TISとFixel、業務システム向けデザインシステム構築・運用基盤「UXHub」のエンタープライズプランを提供

　TIS株式会社とFixel株式会社は5日、業務システム向けSaaS型デザインシステム構築・運用プラットフォーム「UXHub」において、エンタープライズ版を提供開始すると発表した。

　デザインシステムとは、一貫したデザインや操作性でWebサイトやアプリを提供するための仕組みのこと。UXHubは、このデザインシステムの作成と共有を手軽に行えるオンラインツールで、業務システムのための汎用的なデザインシステムのテンプレートがあらかじめ用意されており、そのテンプレートを編集することで、各社独自のデザインシステムの構築・運用を実現するという。

　作成されたデザインシステムは、公開する範囲を指定して共有可能。また、プロジェクトや製品、企業といった単位でデザインシステムを複数作成し、活用することもできる。

「UXHub」イメージ

　Fixelでは、情報通信、製造業等中心に多数の大手企業に対して、このUXHubを用いてデザインシステムの構築・運用支援を提供してきた実績を持つが、今回は、急増するニーズに対応するとともに、企業に対する納品までのスピードアップと品質向上を両立するため、よりセキュリティとサポートを強化したエンタープライズ版の提供を開始するとした。

　エンタープライズ版では、ワークスペース、デザインシステム数、編集者の数が無制限となり、専用のSlackチャンネルを開設することで、よりサポート機能を充実させている点が特徴だ。

　また、企業ごとのニーズに応じ、自社専用の環境にてUXHubを構築する「独自環境プラン」の提供も開始し、各企業のセキュリティポリシーに準拠した運用も可能になったとのこと。Fixelは、独自環境の構築を希望する企業に対し、UXHubの初期環境構築、定期的なバージョンアップ対応を実施する。

　さらに同社では、デザインシステムの経験が豊富なデザイナーとエンジニアで構成されたプロフェッショナルサービスを提供しており、デザインシステムの構築から運用に至るすべての工程を支援できるとしている。

　一方のTISでは、社内のUXデザインの専門チームであるDXクリエイティブデザイン部により、企業の事業や理念に基づいたソリューションのブランドコンセプト設計やプロダクト、サービスをともに考え、モノゴト造りを支援しているが、その中で、UXHubをFixelとともに提供するとのこと。

　価格（税別）は、SaaSで提供するエンタープライズプランが月額10万円、独自環境プランが月額20万円。後者については、初期環境構築費用（200万円から）が別途必要となる。