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みずほと富士通、システム開発や保守に生成AIを適用する実証実験

 株式会社みずほフィナンシャルグループ(以下、みずほ)と富士通株式会社は19日、富士通が持つ生成AIの活用を通じ、みずほのシステム開発・保守フェーズにおける品質向上やレジリエンス向上を目指す実証実験を実施すると発表した。期間は2024年3月31日まで。

 今回の取り組みでは、みずほのシステムの開発プロセスにおいて、設計書の記載間違いや漏れを生成AIで自動検出し、システム開発の品質を向上させることを目指す。生成AIは、富士通のAIプラットフォーム「Fujitsu Kozuchi (code name) - Fujitsu AI Platform」で提供されている生成AIコアエンジンに、富士通が保有するエンジニアの知識とノウハウを組み合わせたものを適用するという。

 また両社は、生成AIを活用することで、改善された設計書からテスト仕様書を自動生成する技術も共同で開発するほか、従来は人間にしかできないと思われていたソースコードの生成やシステムの開発、保守に関連する作業についても、生成AIを活用した技術による品質・レジリエンス向上を目指して検証していく予定とした。

 さらに両社では、富士通が進めている、スーパーコンピュータ「富岳」を活用した大規模言語モデル(Large Language Model, LLM)に関する研究成果を、2024年度にみずほのシステムに広く適用していく予定。これにより、同システムのさらなる高品質化と効率化を目指すとしている。