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NEC、次世代無線LAN規格「Wi-Fi 7」対応アクセスポイント「UNIVERGE QX-W1240」を9月に発売

2.4GHz/5GHz/6GHz帯のトライバンドに対応

 日本電気株式会社(以下、NEC)は、法人向けネットワーク製品群「UNIVERGE QXシリーズ」のラインアップに、Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)対応の無線LANアクセスポイント「UNIVERGE QX-W1240」を追加すると発表した。受注開始は9月、出荷開始は10月を予定している。価格は33万円(税別)。

UNIVERGE QX-W1240

 QX-W1240は、Wi-Fi 7に対応したアクセスポイント。現在、規格化が進められているWi-Fi 7では、2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯がサポートされるが、QX-W1240もこの3つの周波数帯(バンド)をサポートするほか、3つのバンドの同時利用にも対応しており、それらを使い分けながら混雑を避け、最大18.67Gbps(2.4GHz:1.38Gbps、5GHz:5.76Gbps、6GHz:11.53Gbps)の高速無線LAN通信を実現できるという。

 また、Wi-Fi 7の特長である低レイテンシの通信が可能なほか、Wi-Fi 7の新技術Multi-Link Operation(MLO)や4096-QAMなどに対応し、高速かつ安定した通信を実現可能。有線LANのインターフェイスも、高速な無線LAN通信を生かせる10GBASE-T/マルチギガビット対応ポートを搭載するので、10GBASE-Tポート搭載のスイッチを組み合わせることで、Wi-Fi 7の高スループットを最大限活用できるとした。

 さらに、従来のUNIVARGE QXシリーズの機能を継承しており、日本の気象条件を考慮した動作環境温度-10℃~50℃に対応するほか、位置情報サービスなどの付加価値を提供するBLE(Bluetooth Low Energy)機能、無線LAN環境を自動的に最適化するNECの無線技術「Smart Wireless Technology」などを搭載。NECプラットフォームズが提供しているクラウド型統合管理サービス「NetMeister」や、購入から出荷停止の5年後まで故障機を無償で交換するリミテッドライフタイム保証にも対応する。

 なおNECでは、6月14日~16日に幕張メッセで開催される展示会「Interop Tokyo 2023」にて、同製品を展示するとのことだ。