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テクマトリックス、ソースコード解析ツール「Understand 6.3」日本語版を販売

データフロー図などの新しいグラフィカルビューを搭載

 テクマトリックス株式会社は5月31日、米Scientific Toolworks(以下、SciTools)が開発したソフトウェア解析ツール「Understand 6.3」日本語版の販売を開始した。

 Understandは、C/C++、Java、C#、Pythonなどのソースコードを解析し、その構造を可視化するソフトウェア解析ツール。関数や変数、ファイルといったさまざまな要素に関する情報を詳細に解析し、開発者が容易にそれらの情報にアクセスできる環境を提供する。

 新バージョンのUnderstand 6.3では、データの流れと処理の流れを可視化するデータフローダイアグラムと、変数がどのように使われていくのかを追跡できるVariable Trackerグラフを追加した。

 データフローダイアグラムは、データがどのようにグローバル変数および関数に流入し、どのように流出するかをData Flow In/Data Flow Outの2つのグラフで可視化する。また、Variable Trackerでは、変数がどのように使われていくのかを追跡でき、これまで複数回の操作が必要であった関数をまたがる変数の追跡がしやすくなった。これにより、可能性があるすべての変数の値を追跡できるため、バグをトレースするのに役立つ。

Data Flow Out/Variable Tracker

 グラフカスタマイズ機能の強化では、グラフのエッジ(線)やノード(頂点・節点)のスタイルが変更可能となり、変更や操作性が向上した。さらに、メトリクスのカラースケールも追加でき、グラフにオーバーレイさせ、同時に表示できるようになった。これにより、リファクタリング作業の効率化に役立つ。

グラフカスタマイズ機能

 加えて、異なるツール間で静的解析結果を共有するフォーマットである、SARIF(Static Analysis Results Interchange Format)レポートのインポートが可能になり、静的解析ツールの違反箇所を修正する際の影響分析をUnderstand上で効率よく行えるようになった。

 また、Gitとの連携により、Gitリビジョンを指定した比較プロジェクトを作成でき、変更差分をより簡単に特定できるようになった。さらに単一のプログラム内で複数タスク、関数から共有されているグローバル変数をグラフやレポートで可視化できるようになった。