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オリックス、AI-OCRを活用した改正電帳法対応のビジネス書類電子保管サービス「PATPOST」を提供

 オリックス株式会社は16日、ビジネス書類の電子保管サービス「PATPOST」を提供開始した。

 PATPOSTは、独自のAI-OCR技術により、高い精度で文字をテキストデータに変換し、クラウド上のストレージに書類を保管できるサービス。保管機能に加えて、請求書や見積書、領収書などのさまざまなビジネス書類をシステム上にアップロードするだけで、取引先や取引金額、取引日などの項目を自動でデータ化できる。社内のみならず、税理士とのシームレスかつ効率的な情報の共有・管理を実現する。

PATPOST機能概要

 これまで、会計ソフトや経費精算ソフトに分散していた書類の管理負担を軽減するとともに、2024年1月に施行予定の改正電帳法の対応に必要な書類の仕分けから保管までの作業時間を10分の1程度に削減できるとしている。

 また、2023年10月には消費税インボイス制度が施行されるなど、中小企業を含むすべての企業に対して、書類の電子化対応が急速に求められていると説明。PATPOSTは、これらの制度対応に必要な国税庁指定のシステム要件を満たしており、将来的には国税庁のデータベースなど外部サービスとのAPI連携も展開する予定としている。

 サービスは、1IDあたり月額980円から利用可能。3IDから年間契約で申し込み可能(初年度2カ月無料トライアル可能)で、税理士は3IDまで無償で利用できる。

 オリックスは、企業のDX推進やIT化促進など、デジタル事業領域においても社会のニーズを先取りし、企業が抱えるさまざまな課題の解決に貢献していくとしている。